試合レポート

【春季東京都大会】日大三が2試合連続コールド勝ちで早大学院を退ける! “昨秋の屈辱”をバネに圧巻の勝利

2024.04.06


日大三・谷亀 和希投手(3年)

昨年夏の西東京大会を制し、甲子園16強入りを果たした日大三。U-18日本代表にも選出されたエースの安田 虎太郎投手(早稲田大)が抜け、新たな投手陣の台頭がカギを握る中、先発の谷亀 和希投手(3年)が粘りの投球を見せ、早大学院に10-3のコールド勝ちで3回戦進出を決めた。

谷亀は昨年の甲子園でも2回戦の鳥栖工戦に先発。2回途中で降板したものの、三木 有造監督も、「思い切ってインコースを突くことができる」と夏のキーマンとして名前を挙げ、期待を込める。

背番号1を背負い「エース」としての投球を求められたが、2、3回に連続して失点するなどチームに流れを持ってくる投球とはいかなかった。7回途中を9被安打4四球とランナーを抱えながらも、緩急を巧みに使い分けた投球で3失点。

最終回となった8回途中からは2番手として畠山 将豪投手がマウンドに上がり、2人を連続三振に切って取りアピール。初戦は細谷 周平投手(2年)、山口 凌我投手(2年)が1失点の継投で抑えている。彼らを競わせながら夏に挑むことになりそうだ。

野手では、猛打賞の飯田 拓音内野手を始め、7番に入った岡本 弦士外野手、9番の谷亀投手といった下位打線にもマルチ安打が飛び出し、つながりを見せた。特に岡本は昨年の秋大会では4番を務め、この試合でもセンター方向へ2本の長打を放つなど、パンチ力のある打撃で存在感を放っていた。

2試合連続コールド勝ちも三木監督は「指示したことを徹底していかないといけない」と気を引き締めている。昨秋は3回戦で二松学舎大附にコールド負け。「悔しいとかそのレベルの試合ではない」。苦しい経験から一冬を越え、成長を遂げた西東京都大会王者が勝利を積み重ねていく。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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