試合レポート

【春季東京都大会】早稲田実業のスラッガー・宇野が高校通算56号!そのうち木製バットで8本塁打を記録!

2024.04.05


木製バットを使う宇野 真仁朗(早稲田実)

<春季東京都高校野球大会:早稲田実業6-2立正大立正>◇4日◇2回戦◇スリーボンドスタジアム八王子

早稲田実業は1回、1番・宇野 真仁朗内野手(3年)が左前安打で出塁し、3番・高崎 亘弘内野手(3年)が2ランを放ち2点を先制。3回も高崎の二塁打を皮切りに、1点を追加する好調なスタートを切った。

早稲田実業は背番号11の中島 颯之介投手が先発した。「バッティングピッチャーをやっていました。いい球を投げていたので、ピッチャーをやってみろ、ということになり、練習試合でも粘り強く投げていました」と和泉 実監督は語る。公式戦は初登板だ。

1回、立正大立正は1番・嘉数 将勝内野手(3年)が二塁打で出塁し、チャンスを作ったが、中島が踏ん張り無失点に抑える。立正大立正の先発・矢澤 悠投手も4回以降は得点を与えない。

すると立正大立正は4回、4番・片岡 樹希内野手(3年)の二塁打を皮切りに1点を返す。続く4回も2死二塁から4番・片岡の中前適時打で1点を返し、反撃する。エースの中村 心大投手(2年)は肘を痛め、「無理はさせられない」と和泉監督が語る早稲田実業は、5回以降は細かく投手を代えて防戦する。

6回の攻撃で立正大立正は先発の矢澤に代打を送ったため、7回からは2番手の有吉 凰介投手(2年)が登板。その代わり端を早稲田実業の宇野が左翼に本塁打を放ち、早稲田実業がようやく突き放した。「木の方がしなりがあります」と言う宇野は、木製バットで本塁打を放った。高校通算56本。そのうち8本を木製バットで打ったという。

9回も、1番・宇野の二塁打に、2番・國光 翔外野手(2年)の三塁打、3番・高崎の左前安打、4番・石原 優成外野手(3年)の二塁打で2点を追加して、6対2で早稲田実業が勝ち、3回戦に進出。3回戦は都立雪谷と対戦する。

「目標はあくまでも優勝です」と宇野主将が語る早稲田実業は、上位打線に力があることをみせつけての勝利だが、下位打線にもう少し当たりがほしいところだ。

1次予選の代表決定戦、1回戦と苦しみながら勝ち上がった立正大立正は、中盤までは早稲田実業と互角の試合をした。敗れたものの、「勝負に行った結果です。収穫はありました。ただ個人のレベルを上げていく必要があります」と内田和也監督は語る。今後の成長に期待が持てる戦いであった。

<関連記事はこちら>
【トーナメント表】春季東京都大会 結果一覧
【一覧】一次予選を勝ち抜いた都大会出場48校
【トーナメント表】東京都1次予選 結果一覧
【一覧】東京都の主要大会スケジュール
25年ぶりの大転換期! 2024年東京の高校野球”3つの見どころ

この記事の執筆者: 大島 裕史

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.16

専大松戸が一挙6失点許してヒヤリ プロ注目の大型遊撃手の逆転本塁打で4回戦進出【2024夏の甲子園】

2024.07.16

元日ハム・飯山ジュニアの好投で修徳快勝! 双子の弟はセンバツ4強捕手、兄は元大学日本代表【24年夏・東東京大会】

2024.07.16

愛媛で宇和・渡部がノーヒットノーラン達成!帝京五を破る【2024夏の甲子園】

2024.07.16

茨城では土浦日大、水戸商、水城のシード3校が初戦突破!【2024夏の甲子園】

2024.07.16

富山中部が8回コールド勝ち、高岡南-魚津工戦は継続試合【2024年夏の甲子園・富山】

2024.07.14

甲子園通算19度出場・享栄が初戦敗退 1点差でまさかの敗戦【2024夏の甲子園】

2024.07.13

四国の夏を盛り上げる逸材20名! 全国注目の四国BIG3から「東大野球部か医者か」の秀才、名門・池田の小さな大エースまで【逸材選手リスト】

2024.07.15

ノーシード・二松学舎大附が2戦連続で延長戦を制す【2024夏の甲子園】

2024.07.13

モイセエフ擁する豊川、初の夏の甲子園へ戦力向上中! カギは超高校級スラッガーの前、投手陣は急成長 センバツの雪辱をはたすか!?【注目チーム紹介】

2024.07.15

プロ注目153キロ右腕が3回戦で姿消す 好リリーフ見せるもあと1点及ばず【2024夏の甲子園・兵庫】

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」