試合レポート

【春季東京都大会】文京が先制、中押し、ダメ押しと加点して粘る武蔵村山を振り切る

2024.04.05


文京・小笠原 理雄

<春季東京都高校野球大会:都立文京6-2都立武蔵村山>◇4日◇1回戦◇コトブキヤST立川

春季東京都大会は、この日からは2回戦という予定だったが、前日の雨で当初は第2試合として予定されていた試合が順延となった。この試合も前日の第2試合の予定から、この日の9時からの第1試合に組み込まれることになった。

都立文京は都立校としては、このところは最も安定した実績を残して、都大会の上位に残っている。2001年夏に都立城東を2度目の甲子園に導いた実績のある梨本 浩司監督が、その後、都立広尾の監督を経て母校を指導している。また、責任教師となっている大谷 あけみ部長は都立小山台の部長時代に、21世紀枠代表校としてセンバツ大会に出場しベンチも入っている。そういう意味では、都立文京は甲子園実績のあるスタッフが指導する都立校といえる。

都立武蔵村山は、登録部員15人という戦いとなっているが、ブロック予選では品川翔英をコールドゲームで下して都大会に進出した。力では、1枚上かと思われる都立文京に対してどのような試合をしていくのか、というところである。

序盤、都立文京はいい形で得点を重ねた。初回は先頭の吉村 光太郎(2年)が安打で出ると、バントで進め、四球と谷水 琉穏内野手(3年)の安打で1死満塁として、5番・宮川 航太朗外野手(3年)の右犠飛で先制。2回にも相手失策と四球で貰った好機に、越野 悠大内野手(2年)が左前打で繋ぎ、4番・谷水が左越え二塁打を放ち2点を追加。3回にも、四球と送球ミスで無死一、三塁として内野ゴロで生還。これで4点目を奪った。ただ、いくらか消極的な走塁や、走塁ミスもあった。上手く攻めていれば、もっと得点して畳みかけられる場面でもあったかもしれない。

梨本監督は、「予選なしできて、最初の公式戦ということもあって、もう1つ攻めきれなかったところもありましたね。相手の投手を見て、そうは甘くないぞとは思っていました。好投していた加藤を予定通り5回で降ろして繋いだのが、結果としては誤りでしたね」と、試合後に振り返っていたが、その2番手として投げた小笠原 理雄投手(3年)がもう1つ制球が定まらなかった。

6回は、代わってすぐに2四球を出しながらも何とか抑えた。しかし7回には、2死一、二塁から打ち取っていながら送球ミスがあって1点が入り、その後も四球で満塁。堪らず梨本監督は3人目として「秘密兵器として用意していた」という背番号4の中村 健志内野手(3年)が二塁からマウンドに登って、アンダースローから、巧みにタイミングを外して、3回をまたいでの5連続三振と十分に期待に応えた。

ただ、都立武蔵村山は9回2死から打撃妨害で走者を出すと、続く8番・榎本 諒平外野手(3年)が左越え二塁打して土壇場でもう1点返した。それでも、都立文京の中村投手は最後も三振。交代後7つのアウトのうち6つが三振だった。

このところ、大会でも好成績を残している都立文京。そんな実績もあって人気もある。今季の新入部員も30人近くが入りそうだという。甲子園実績のある都立小山台都立城東都立雪谷などに続いて、着実に‟都立の雄”としての地位を築きつつあるようだ。

都立武蔵村山は今大会15人の登録だったが、今、自分たちがやれることはしっかりとやっていたという印象であった。

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この記事の執筆者: 手束 仁

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