【春季東京都大会】1回戦屈指の好カードは國學院久我山が快勝!昨夏甲子園出場の共栄学園は夏大会ノーシードからのスタートに
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國學院久我山 9回完投の内田 開音投手(2年)
健大高崎が春夏通じて初優勝を飾り、幕を閉じた春のセンバツ。興奮冷めやらぬ中、翌4月1日からは春季東京都大会が開幕した。初日から春夏合わせて7度の出場を果たしている國學院久我山と昨夏に初の甲子園出場を果たした共栄学園が激突。注目の一戦は最後まで主導権を渡さなかった國學院久我山が7-1で勝利した。
昨年の春季東京都大会で共栄学園に敗れ、雪辱を晴らすべく臨んだ國學院久我山。勝利の原動力となったのは、成長著しい2年生の活躍だった。
この日先発したのは、「長いイニングを投げてチームに貢献したい」と、尾崎 直輝監督に直訴した内田 開音投手(2年)。初回からランナーを出しながらも要所を抑え、スコアボードに0を並べた。8回に失点はしてしまったものの、尾崎監督が、「先発として投げるなら意地を見せて欲しい」と起用した期待に応え、最後までマウンドに立ち続けた。腕の疲労も限界に近い状態だったと言うが、「自分のペースで投げることができた。公式戦で初めて9回を投げ切れたことは自信になる」と、収穫も多い試合となった。
打線では5番に座った柳本 晴投手(2年)が躍動した。初回の好機ではレフトへ先制タイムリー。続く打席ではライトへしぶとく落とすヒットで追加点をあげ、「自分には無い味が今大会で出せたので、強みも見せていきたい」と次を見据えている。クリーンアップの活躍に尾崎監督も、「徐々に打順が上がって、調子も良くなっていた。競ったゲームで結果が出たことは大きい」と称えていた。
この試合は外野手として出場したが、「自分で試合を作ってみたかった」という理由から本格的に投手の練習を始め、5ヵ月近くでエースナンバーを背負うまでに成長した。尾崎監督も、「『背番号1』を背負うのにふさわしい投手」と期待を込める。柳本も、「一番の武器は真っすぐの強さ。気持ちを前面に出しながら頑張りたい」と抱負を口にしている。
「春季大会優勝を目標にこの秋、冬を過ごしてきました。4月29日の決勝戦まで戦い切るために体作りをしてきましたし、優勝するまで終わらないことが大会のテーマです」
昨夏甲子園出場の共栄学園を撃破したことで勢いに乗るチームは、次戦でシードの日大二と対戦。強豪校同士の対戦が続く中、一次予選から勝ち上がってきた勢いそのままに優勝を目指す。
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