”部員9人”で戦い抜く!コールド負けも都立東が単独チームで再始動!【春季東京都高校野球大会1次予選】
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都立東 2番手で登板した主将の伊藤 優吾外野手(3年)
3月16日に春季東京都大会の本戦出場をかけた一次予選が開幕した。日体大荏原のグラウンドでは、第2ブロックの試合が行われ、高輪と都立東が対戦した。
試合は序盤から高輪が相手のミスを見逃さず大量得点。7回終了時点で10ー3と、7点差がつきコールド勝ちをおさめた。村澤 知紀監督は、初回の挟殺プレーで得点につなげたシーンをあげ、「ランナーの駆け引きで得点を取れたことは、冬に積んだ走塁練習の成果が出たと思う」と称えたが、「まだまだ課題も多い。一つひとつのプレーを丁寧に、試合を作っていきたい」と次戦を見据えていた。
一方、敗戦した都立東にとっても収穫のある試合となった。昨秋の東京都大会1次予選では、かえつ有明と連合チームだったが、秋に部員を1人増やし、今春から単独チームとして出場することとなった。藤田 康平監督は、「新3年生を中心に、単独チームで出場したいという思いがあった。9人で出場することを目標に頑張ってきた中、怪我人などもありながら達成したことは成長に繋がる」と振り返った。
試合成立ぎりぎりのメンバー数だが、誰一人欠けることはなかった。2打席目にタイムリーを放った主将の伊藤 優吾外野手(3年)は、「1つのチームでプレーできる嬉しさを感じた」と語れば、1年生ながら4番に座る飯島 誠悟内野手は、「”都立東“として1つの名前でプレーすることができてよかった」と笑顔を見せる。
しかし伊藤主将は、「総力戦になった時に替えが利かないので安心できない」と悔しさも味わった。今日の試合でも、中堅手としてスタメン出場したが、控え投手がいないため2番手としてマウンドにあがった。少人数チームの苦悩を感じたというが、「9人だからこそいつでも準備はできるようにしている」と前を向いている。
4月から新たに数名が入部予定ともあり、「競争が起きて、チームが活性化して欲しい」と藤田監督。
「練習試合などを通じて経験値と実践の体力をつけていきたい。次のレベルを目指すためにも結果で引っ張っていく選手が出てきて欲しい」
単独チームとして再び始動した都立東は、夏に向けさらなる向上を誓っている。
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