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川瀬晃(ソフトバンク)が練習試合で本塁打! 超ユーティリティーが打力アップでレギュラー狙う!

2024.02.28


川瀬 晃(ソフトバンク)

小久保裕紀新監督となったソフトバンクの内野争いが激化している。山川 穂高内野手(中部商出身)が加入したこともあるが、それだけではない。どのポジションも複数の選手によるレベルの高い争いが繰り広げられているのだ。

2月25日に行われた斗山(KBO)との練習試合で、川瀬 晃内野手(大分商出身)が本塁打を放った。2015年ドラフト6位で指名を受け、大分商からソフトバンクに入団した高卒9年目の内野手だ。

昨シーズンはキャリアハイとなる102試合の出場で、打率.236(178打数42安打)の成績を残すも、本塁打はなかった。昨年はおろか、これまで1軍で本塁打を放ったことはない。その川瀬が打撃面でアピールしたのである。

昨シーズン、内野4ポジションの全てで守備についた。これはソフトバンクでは唯一の存在だ。もともと複数の守備位置をこなせるユーティリティーさが売りのひとつだったが、打撃面では苦しみ、これまでの8年間でレギュラー定着には至らなかった。

今シーズンは、まず遊撃で勝負することになるが、レギュラーである今宮 健太内野手(明豊出身)の壁は決して低くない。その他のポジションを見ても、一塁は山川と中村 晃内野手(帝京出身)、二塁は牧原 大成内野手(熊本・城北出身)と三森 大貴内野手(青森山田出身)、三塁も栗原 陵矢内野手(春江工出身)と、井上 朋也内野手(花咲徳栄出身)がそれぞれ競っている。この名前を見てわかる通り、いずれのポジションも簡単にレギュラーを奪える状況ではない。

川瀬は大分商時代に広島の森下 暢仁投手と同級生でもあった。当時、大学進学を選択した森下は、4年の時を経てドラフト1位指名を受け広島に入団。1年目から新人王を受賞すると、侍JAPANにも選出され、東京オリンピックでは金メダル獲得に大きく貢献した。

シーズンでも4年で37勝24敗、防御率2.82の成績を残し、チームのエース格へと着実に成長している。現時点での実績では川瀬よりも森下の方が上と言わざるを得ない。

川瀬も、練習試合やオープン戦において、打撃面でアピールすることで今宮からレギュラーを奪い、さらには高校時代の同級生である森下にも追いついていくことができるだろうか。

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この記事の執筆者: 勝田 聡

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