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なぜこんな投手が育成に?一軍の主力にもなれる3投手 超実戦派・京本(巨人)、球界屈指の直球・清宮(楽天)、台湾で名が轟いた才木(オリックス)

2024.02.24


京本眞、清宮虎多朗、才木海翔

2月23日からオープン戦がスタートしたプロ野球。ここまでのキャンプで大きく成長している育成枠投手が3人いる。オリックスの才木 海翔投手(北海道栄-大阪経済大)、楽天・清宮 虎多朗投手(八千代松陰)、巨人・京本 眞投手(明豊)の3人。開幕前の支配下登録も十分にあるだろう。

台湾球界でも「すごい投手だ」と話題の才木 海翔

才木は、大阪経済大時代に台頭し、最速153キロの速球を武器に3年春からリーグ戦で4季連続で防御率1点台を記録。22年のドラフトではオリックスから育成2位指名を受けた。昨年は二軍で10試合防御率6.97という成績だったが、昨年12月に行われた台湾のウインターリーグで一気に注目を浴びた。最速156キロの速球をマークし、10試合を投げ、防御率0.00、15奪三振を記録。キャンプに入っても実戦でも好投を続け、成長した姿をしっかりとアピールしている。
「『すごい投手がいる』と台湾の野球関係者の中でも話題になっていましたよ」
と答えるのが、元阪神の福永 春吾氏だ。17年から20年まで阪神でプレーし、現在は台湾・台鋼ホークスのコーチである。
「才木投手の良さは上からしっかりと叩ける投球フォームをしています。その角度の高さから投げ込まれる150キロ台のストレートは他の投手にはない大きな武器だと思います。その角度から投げ込む変化球も良いです。オリックスはまだこんな投手がいるのか…と驚かされました。支配下は十分に狙える投手だと思います」と評価した。

活躍するポジションは中継ぎと語る。オリックスの中継ぎ陣の成績を振り返ると、去年、20試合以上を登板したのは10人いるが、「オープン戦で結果を残すことが前提になりますが、一軍に入ればその枠に入る可能性はあります」と太鼓判を押した。

清宮 虎多朗が楽天中継ぎ陣の救世主となる!?

清宮は八千代松陰時代、190センチの長身から最速145キロの速球を投げ込む大型右腕として注目され、18年のドラフトでは楽天から育成1位指名を受けた。制球難に苦しんだのち、21年にはトミージョン手術を受けたが、22年から復帰し、剛速球を披露。23年はイースタン最多セーブを記録し、球速は161キロに到達した。しっかりと階段を登ってきて、今季のキャンプを迎えたのだ。調整は順調に行っており、17日の阪神戦で1回無失点の三者凡退。ストレートはすべて155キロ以上と、球界トップクラスの速球を投げ込む。

昨年12月、楽天は57試合登板の安楽 智大投手(済美)がパワハラ問題により契約が解除となり、中継ぎ陣が手薄な状況だ。清宮はその枠を狙っている。

福永氏も「純粋にボールが強いですし、圧倒的な球速は大きな武器です。去年からそのボールの強さ、速さは際立っていました。安楽投手が抜けた枠を全員で争っている中、清宮投手は他の投手にはない155キロ以上の速球を投げ続けられる強みがありますので、結果を残し続けることで、支配下のチャンスはあると思います」

楽天は今季の実戦では未勝利。23日のロッテ戦では、4対14と大敗し、投手陣はかなり苦しい状況。清宮は7回から登板し、1回無失点に抑えており、一歩リードしている。他の投手陣が苦しむ中、1人、突き抜けた活躍を見せれば、救世主になる可能性はある。

高卒3年目らしからぬ実戦力を持った京本眞

京本は明豊時代、2021年センバツで準優勝を経験し、21年のドラフトでは巨人から育成7位。1年目は三軍スタートで土台固めを行い、2年目から二軍のローテーション入りし、15試合で76.1回を投げ、防御率2.36と好投。3年目を迎えたこのキャンプでも、18日のサムスン戦で1回無失点、23日の阪神戦でも1回無失点でも抑えた。京本はコンパクトなテークバックから最速150キロの速球、切れのあるスライダーなどを器用に投げ込む右腕だ。
福永氏は「高卒3年目としてはかなり実戦的な投手です。プロ1年目は巨人の育成システムに沿って、じっくりと三軍で下積みを行い、去年は二軍でも先発でもある程度のイニングを投げられるまでになりました。京本投手の良さは打者の反応を見て、直球、変化球の使い分けがうまくできていることです。その実戦力の高さに加えて、ストレートもかなり強い。今回のキャンプだけではなく、どの試合でもそれができています」と実戦力の高さを評価した。

また、巨人は現在の支配下登録人数は62人。プロ野球の規定で、7月末まで65人にしないといけないルールがある。その中で京本は一歩リードしている。
「65人にするまで新外国人の獲得もあるかもしれませんが、育成人数が多く、有望選手も多い巨人は育成選手からの支配下昇格が一番現実的です。支配下に上がる選手は内容がよく、話題を残し続ける選手になりやすいです。京本投手は話題に上がるほどの実戦力の高さがありますし、その可能性は十分に高いといえます」

将来像としては先発、中継ぎのどちらでも活躍できる投手と評価する。
「二軍では先発、現在は中継ぎでもしっかりとこなしていますよね。
阿部監督の方針のもと与えられたポジションの中で結果を残し続けていけば、先発、中継ぎのどちらかのピースに入る投手かなと思います。巨人は競争が激しいですので、まずは支配下。そこから地位を確立して、ブレイクを願っています」

才木、清宮、京本が一気に一軍の大きな戦力となる可能性は十分にある。

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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