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中日・中田翔 変わったのは金髪だけじゃない!? 「常にマイナーチェンジ」の17年目に期待

2024.02.02


巨人時代の中田翔

2月に入り、各球団がキャンプをスタート。中日も沖縄でキャンプをスタートさせ、各選手が精力的に汗を流している。その中の1人、2024年から加入した中田 翔内野手(大阪桐蔭出身)が注目されている。

フリー打撃では柵越えこそなかったものの、調子の良さをうかがわせる打撃で球場にいたファンを盛り上げた。通算300二塁打まで残り35本と迫ったなかで迎えた2024年シーズンも活躍が非常に期待される。

これまで3度の打点王、さらに5度のゴールデングラブ賞、ベストナイン獲得と、数々のタイトルを獲得。他にも日本ハム時代には日本一、侍ジャパンも経験した。16年間、球界を代表するスラッガーとして活躍出来ているわけだが、そこには中田自身の変化に対する考えが大きいだろう。

以前、高校野球ドットコムの取材で、常に進化を続ける姿勢を語っていた中田。今回は当時のインタビューを一部再掲。中日という新たな環境で挑戦していく中田の姿勢を伝えていきたい。
(インタビュー初掲:2016年12月14日)
――――――――――――――

目に見えないマイナーチェンジは繰り返している

――自己最多となる110打点をマークして2度目の打点王に輝き、例年以上の盛り上がりを見せた広島東洋カープとの日本シリーズも制した。今季はどんなシーズンだったと振り返りますか。

中田 翔(以下「中田」):チームとしては日本一という最高の形で終われたので本当に良かったなと思いますけど、個人的にはもっとできたというか、もっともっとやりたかった、やらなければいかなかったという思いが強いです。打率(.250)なんて論外ですし、打点もホームランも全然パッとしない。打点はタイトルこそ獲れましたけど、決して納得できる数字ではないです。ホームランもずっと4番を打たせてもらったのに本当に恥ずかしい本数(25本)。25本?26本?少なすぎてはっきり覚えていないです。

――今季、バッティングに関しては何かを変えて臨んだというようなところはあったんですか。

中田:足を上げて打つというフォームはまとまってきてはいると思いますし、何かを大きく変えたということはないです。ただ、その中でもいろいろと探しています。小さなところでは僕は結構、フォームを変えるタイプで、今シーズン中も構えたときにちょっとだけ手首を返してみたり、ほんの少し右肘を上げたり、下げたり。普通の人が見てもわからない、僕にしかわからないくらいの違いですけど、そういうレベルでは、シーズン中でもちょこちょこ変えています。本当に細かいですよ。軸足のつま先を1センチくらい外に開いてみたり、逆に内側に閉じてみたりとかやりますね。

相手ピッチャーのタイプによって変えることもありますし、左ピッチャー、右ピッチャーで変えることもあります。自分の中で左ピッチャーのときはバットをちょっと寝かした方が感じがいいとか、こうした方がバットが抜けやすい、しっかり軸足に体重を残して打てるとか。そうやって引き出しを増やしていくことは良いことだとも思いますからね。結果は別として、自分の感覚を大事にしています。高校生なら、そういうのを楽しみながらやったらいいと思いますよ。

――それは試してみた感覚に従って取り込んでいるという感じですか。

中田:そうですね。ピッチャーでもよく言いますよね。キャッチボールの中でちょっと変化球を試しで投げてみたら感覚がよくて「これ、使えるかも」と思ってブルペンでも投げてみて、試合でも使いましたというケースが。それと一緒で、試合前のフリーバッティングでちょっと変えて打ってみて、「なんか感じがいいな」と思ったら、試合でもその形でやりますからね。その日にできたフォームで打ちます。それで、その試合でたとえばホームランを打つじゃないですか。でも、次の日の練習で、こっちの方がいいというふうに感じたら、すぐにそれにまた変えます。

僕はよりいいものを求めて変えたいタイプ

――追い求めている感覚というのがあるんですか。

中田:気持ち良く振れる、スイングができる。そういうところを追い求めています。打てる、打てないは、その後のことなので。どれだけリラックスした状態で、どれだけ楽にバットをスイングできるか。そこですね。

――ただ、結果が出ているのに変えるというのは、悪い方向に進んでしまったらどうしようとか、怖さはないですか。

中田:全然ないですね。早くフォームを固めた方がいいという考えの人もいるでしょうけど、僕はよりいいものを求めて変えたいタイプです。シーズンを通して同じコンディションで戦えるわけではないですし、それは長いスパンで考えても一緒です。毎年、毎年、体重も、筋力も、それに伴って動きも変わってきますから、打ち方が変わるのはおかしいことではないと思います。体の細い選手が僕と同じ打ち方をして打てるのかといえばそうではないですし、逆にその選手の打ち方を僕が真似して打てるかといえば、また違うわけです。人それぞれで合ったフォームは異なるのと同じで、そのときの体に適したフォームというのがあると考えています。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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