松井裕樹、パドレスで史上最年少 20代での「250セーブ」達成なるか!? 【プロ野球大記録に挑む選手たち⑭】
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松井 裕樹
野球の世界では、海の向こう、メジャーで日本人選手の活躍が期待される24年シーズン。今年、海を渡りメジャーで飛躍を狙う投手のなかで、松井 裕樹投手(桐光学園出身)は、名球会入りの条件でもある日米通算250セーブ達成がかかっている。
2013年ドラフト1位で楽天に入団した松井は、プロ1年目を含め2シーズンほどは先発起用はあったが、ほどんどは抑えとして活躍。ここまで積み上げてきたセーブは236となっている。250セーブまであと14セーブ。この記録をメジャー1年目で達成することができるか。
日米通算セーブ歴代上位ランキングと250セーブ達成年齢
1位 岩瀬仁紀(407)35歳7カ月
2位 佐々木主浩(381)32歳4カ月
3位 高津臣吾(313)34歳8カ月
4位 平野 佳寿(250)39歳6カ月★
(★は現役)
ここまで日米通算250セーブを達成しているのは4人。すべて30歳となってからマークしている。今年の10月で29歳を迎える松井が達成すれば、史上最年少記録となる。
強靭な体がここまでの実績を作り上げたともいえる。先発が多かった2014年、2020年を除く8シーズンはすべて年間40試合以上に登板。6度の30セーブ以上をマークした。セーブ王も3度獲得している。
特に、ここ2年の成績は「進化」を証明している。ともに50試合以上、50投球回以上を投げて、与四球が19個、13個。プロ入りして8年間、1度も切ることができなかった20個を切っている。死球にいたってはここ2年間ゼロ。課題でもあった制球力がアップしてきた。ここ2年は連続して30セーブ以上をマークし、防御率も1点台をキープ。まさに、成長途中でメジャーに挑戦することにもなる。
パドレスでは「抑え」のポジションが確約されているわけではなく、勝ち取っていく立場になる。まずは「抑え」として起用されるところからのスタートにはなるが、それさえ勝ち取れば、残り14セーブは時間の問題。さらには300セーブの大台達成に向けてのステップのシーズンとしたいところだ。