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センバツ21世紀枠は、創意工夫の別海とカウンセリングなどが評価された田辺が選出

2024.01.26


選出されて喜びを爆発させる田辺ナイン

2024年春の第96回選抜高校野球大会(センバツ)に出場する21世紀枠2校は、別海(北海道)と田辺(和歌山)に決まった。

別海の選出理由については、農業や漁業に従事する地元の支援を受け、農業用のビニールハウスを活用し、手作りの練習設備を利用するなど、高校野球の理念にふさわしい姿が評価された。

北海道大会初勝利から4強に勝ち上がり、北海道東部の、人口1万4000人あまりの地元を盛り上げていることが挙げられた。

2校目については、別海のほか8校のなかから、評価が高かった4校を中心に議論が進み、僅差で田辺が選出された。選考理由としては、教育相談を担った経験のある監督がスクールカウンセラーと連係し、イップスを克服するなどのサポートを行ったり、相談に乗るなど対話を重視。1人1人をフォローするという、これからの時代のあり方として評価されたことが挙げられた。

昨年秋の県大会では市立和歌山智辯和歌山を破った実力も評価され、「愛される野球部になろう」というモットーのもと、野球教室で地域貢献に務めていることも評価された。

別海は春夏通じて甲子園には初出場。人口の約8倍の牛が飼われている別海町からの出場は、センバツ歴代出場校のなかで最東端の選出となった。

田辺は76年ぶり3度目のセンバツ出場となる。前回、1948年の第20回大会では1勝を挙げて8強まで進んだ。伝統校復活の勢いを今センバツでも見せるつもりだ。

補欠の1校目は鶴丸、2校目は仙台一。ともに全国屈指の進学校だが、僅差で田辺に敗れ、選出とはならなかった。

この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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