健大高崎・箱山 遥人、1秒85の強肩、4番主将の頼れる男はプロ注目捕手<2024年のヒーロー候補たち㉒>
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箱山遥人(健大高崎)※写真は過去の取材より
群馬の高校野球には、プロのスカウトから注目を浴びる捕手がいる。健大高崎の箱山 遥人捕手(2年)は、いわゆる「強肩強打」が売り。打って、守れる貴重な右打者の捕手として、将来性を高く評価されている。
高校通算本塁打は2年春までに9本と、さほど多くはないが、長打力を秘めた打撃を見せている。グリップをやや高く、大きく構える。左足をすり足気味に引いてタイミングを取ると、絶妙な間を使って打球に対応している。
内角であればクイック、外角であれば十分に引き付ける。スイングの始動からインパクトまでは、独特の「間」が感じられ、打球を遠くに飛ばす技術に長けている。今はまだ、結果が出ていないとしても、長打力が開花する可能性を感じる。
肩の強さは折り紙付きだ。二塁への送球タイムは、プロでも上位の1秒85。素早いステップと合わせて、かなりの「武器」になる。
1年秋から強豪チームの正捕手に抜擢され、2年春のセンバツでは3打数2安打と気を吐き、大舞台に強い大物ぶりも見せつけた。新チームからは主将にも就任。背負うものも多くなったが、箱山には好都合かもしれない。青柳監督をして「1年生時点の守備力では、歴代捕手No.1」といわしめた箱山。責任感を強く持ってチームを引っ張っている。
今センバツに選ばれれば、2年連続での舞台となる。わずか1試合で終わった昨年の悔しさをぶつけ、守備では強肩を発動し、打撃ではバットから快音を響かせることだろう。
健大高崎・箱山 遥人捕手
【経歴】
176センチ、78キロ、右投げ右打ち
ジュニアヤンガース(小学生)~江戸川中央リトルシニア(東京・足立第九中出身)
【寸評】
強肩強打のプロ注目捕手。1年生から強豪のマスクを任され、2年春のセンバツから4番を打つ
【実績】
1年秋 正捕手として関東大会では7、8番でスタメン出場。横浜(神奈川)戦では3打点をマークした。
2年春 センバツでは4番で出場。チームは初戦敗退も3打数2安打1打点と素材の高さを見せた。春季大会では、4番捕手として関東大会優勝に貢献した。
2年夏 扇の要として活躍も4強に止まり甲子園は出場なし。
2年秋 主将としてチームの県大会優勝、関東大会4強に貢献。