DeNA育成の星・石川達也”ハマのリリーフエース”へ! 3人が育成→支配下を勝ち取る
横浜高時代の石川 達也
1月も半ばに入り自主トレが本格化してきた。なかでも育成選手たちは支配下登録を勝ち取るためにより一層、汗を流していることだろう。
昨年の育成ドラフト会議では史上最多の57人が指名を受けた。全選手にチャンスはあるものの支配下登録枠(70人)があるため、全員が支配下登録されることは現実的にありえない。そもそも現在在籍している支配下登録選手のなかで、生え抜きの育成ドラフト出身者はどれくらい在籍しているのだろうか。
DeNAでは、これまで3人の投手が育成ドラフト指名から支配下登録を勝ち取り、昨シーズン1軍での登板機会をつかんだ。
石川 達也投手(横浜高出身)の活躍は目覚ましい。2年目のシーズン開幕後に支配下登録を勝ち取った。その年は3試合のみの登板に終わるも、昨シーズンは28試合の登板で、3ホールドを挙げ防御率1.97。32回を投げた中で奪った三振は34個と、投球回数以上を記録している。
その活躍もあり、今シーズンからは田中 健二朗投手(常葉大菊川出身)が背負っていた背番号「46」を継承。貴重な左腕の1人として、勝ちパターン入りを目指すことになりそうだ。
中川 虎大投手(箕島出身)は、支配下登録された2019年シーズン途中から3試合、3試合、7試合、8試合、9試合と徐々に登板試合数は増えているものの、まだ1軍で白星をつかむことができていない。高卒7年目となる今シーズンはプロ初勝利をつかみたいところ。
2022年シーズン途中に支配下登録された宮城 滝太投手(滋賀学園出身)は、昨シーズン1軍デビューを果たした。中継ぎとして起用され、複数イニングを任されることも多く、11試合の登板で3ホールド、防御率3.86と、まずまずの数字。2軍でも38試合の登板で防御率2.17と安定しており、今シーズンは完全な1軍定着を目指すことになる。
一方、野手では上甲 凌大捕手(宇和島東出身)がルーキーイヤーの昨シーズン途中に支配下登録された。しかし1軍の試合に出場することはできていない。今シーズンは1軍初出場が第一の目標となる。
昨年のドラフト会議でもDeNAは5人の育成選手を指名し獲得した。1年目から駆け上がってくる選手の誕生に期待がかかる。
<DeNAの育成ドラフト出身の生え抜き支配下選手>
※2024年シーズン所属
中川 虎大(箕島→2017年DeNA育成1位)
宮城 滝太(滋賀学園→2018年DeNA育成1位)
石川 達也(横浜高→法政大→2020年DeNA育成1位)
上甲 凌大(宇和島東→伯和ビクトリーズ→四国IL愛媛→2022年DeNA育成1位)