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高評価の声続々! ソフトバンク4位・村田賢一の圧倒的な制球力! 完成形は攝津正だ!

2024.01.15


明治大時代の村田賢一

ソフトバンク4位の村田 賢一投手(春日部共栄-明治大)が合同自主トレ期間中に、ブルペン入りし、高評価する声が増えている。
村田の持ち味といえば制球力の高さ。四球率に現れている。リーグ戦では通算36試合、15勝、159.2回を投げ、32四死球、与四球率は1.41。特に素晴らしかったのは4年春。7試合に登板して、45回を投げ、自責点4、防御率0.80と投手ベストナインを獲得し、リーグ優勝に貢献した。

この春で与えた四球はわずか5と与四球率は1.00。「WHIP*」で表すと、0.57ととにかく走者を出さないのだ。

先発時の村田は140キロ前半の速球、ツーシーム、スライダー、チェンジアップなど多彩な変化球を投げ分けゲームメイクする投手。今では大学生でも150キロ超えの投手が多くなったが、試合を作る能力。安定してストライクを入れるという点では村田が今年の大学生の中でも優れている。

なぜそれができるのか。高校時代の練習が原点となっている。当時村田は『高校野球ドットコム』の取材にこう答えている。
「僕は制球力を高めるため、内角・外角・低めと同じところを何球も投げ続けています。精度の高いボールを狙い通りに投げるには、10球、20球も投げ続けることだと思います」

シンプルであるが、数を重ねたことが高い制球力につながっていた。取材の際の投球練習でも回転の良いストレートをあらゆるコースに投げ分けていたのが印象的だった。

コントロールの良い村田だが、エンジンがかかった時は150キロ近い速球を連発する。昨年6月に開催された大学日本代表の選考合宿に参加した村田は、紅白戦であっさりと三者凡退。150キロ近い速球とツーシームをストライクゾーンに投げ込み、候補選手たちを抑え込んだ。

NPBで勝負するのならば、候補合宿で魅せた力感のある投球が求められるのではないか。先発時は140キロ前半。大学生レベルでは悪くないが、NPBの先発右腕は当たり前のように140キロ後半~150キロ以上に到達する。それでも甘く入れば打ち込まれる世界だ。球速がやや物足りない村田は中継ぎで活躍することになるのではないか。そうすると出力を上げて勝負することができる。

将来的にはソフトバンクで中継ぎ、先発として活躍した攝津 正投手(秋田経法大附高 – JR東日本東北)タイプに育つのではないか。攝津は入団から2年連続で70試合登板。3年目から先発に転向して、14勝を挙げた。制球力が高く、淡々と打者を抑える事に集中できるマインドの強さはよく似ている。

今後はどんなアピールをするのか、注目だ。
*WHIP の計算式は (打たれたヒットの数 + 与えた四球の数) ÷ 投球回数

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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