試合レポート

元DeNA倉本、9年ぶりに社会人の大舞台 で「2安打&魂のヘッスラ」の活躍!<社会人日本選手権>

2023.11.11


<第48回社会人野球日本選手権大会:信越硬式野球クラブ5-2日本新薬>◇10日◇1回戦◇京セラドーム大阪
昨年までDeNAでプレーしていた日本新薬の倉本 寿彦内野手(横浜高出身)が、古巣で9年ぶりに日本選手権に出場。2番二塁でスタメン出場すると、4打数2安打と結果を残し、守備でも再三の好守を見せた。
倉本らしさが発揮されたのが、2対2の同点で迎えた3回の第2打席。一塁方向にセーフティーバントを決めると、ヘッドスライディングで内野安打をもぎ取った。
「ああいう形でも出塁できる。若い選手も多いし、出たから強く振るとか、大きいのを打ちたいとか、そういう野球じゃなくて、チームとして勝つために何をするべきかということを僕は選択しただけ。みんなに響いてくれたらいいなとは思います」

プロの世界を8年経験した32歳は技量だけでなく、若手のお手本としてもチームに好影響をもたらしていると松村聡監督は評価する。
「彼なりに1年間よくチームを引っ張ってくれた。野球に対する姿勢であるとか、うちは若い選手が多いので、その辺は見ているんじゃないかと思います」

倉本と二遊間を組み、今年のドラフト候補に挙げられていた2年目の武田 登生内野手(中央学院出身)も「上の人がああいう姿勢を見せるとチームも乗っていくので、若手でどんどん引っ張っていけるようにやっていきたいです」と倉本のヘッドスライディングに刺激を受けていた。
しかし、倉本の奮闘もむなしくチームは初戦敗退。「個人個人がレベルアップしないといけない。その自覚さえあれば、もっと上に行けると思います。全国に出たから良いというチームではなくて、全国に出て勝つためにどうしたら良いかというチームに変わっていってほしいと思います」と後輩たちに奮起を促していた。
新たな舞台で躍動を続ける倉本と、それに刺激を受けて成長する選手たち。来年の日本新薬は楽しみなチームになりそうだ。
取材・文=馬場 遼

この記事の執筆者: 馬場 遼

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.21

【中国地区ベスト8以上進出校 7・20】米子松蔭が4強、岡山、島根、山口では続々と8強に名乗り、岡山の創志学園は敗退【2024夏の甲子園】

2024.07.21

愛工大名電が今夏3度目のコールド勝ちでV4に前進!長野では甲子園出場37回の名門が敗退【東海・北信越実力校20日の試合結果】

2024.07.21

名将・門馬監督率いる創志学園が3回戦で完敗…2連覇狙う履正社は快勝【近畿・中国実力校20日の試合結果】

2024.07.21

【東北地区ベスト8以上進出校 7・20】青森の決勝は3年前と同カード、岩手、山形でも続々と8強に名乗り【2024夏の甲子園】

2024.07.21

【関東地区ベスト8以上進出校 7・20】神奈川4強が決定、茨城、群馬、栃木、千葉、西東京、東東京で8強に続々名乗り【2024夏の甲子園】

2024.07.20

伊集院の好左腕・新藤、終盤力尽き、鹿児島実に惜敗【24年夏・鹿児島大会】

2024.07.20

枕崎が1時間半遅れの試合でも集中力を発揮!堅守を発揮し、2年連続の8強!【24年夏・鹿児島大会】

2024.07.21

【中国地区ベスト8以上進出校 7・20】米子松蔭が4強、岡山、島根、山口では続々と8強に名乗り、岡山の創志学園は敗退【2024夏の甲子園】

2024.07.20

【夏の逸材123人成績速報】198センチ左腕、世代屈指のスラッガー、大分の県立に現れた150キロ右腕などドラフト候補が大活躍!北海道NO.1左腕がプロ志望を表明

2024.07.21

愛工大名電が今夏3度目のコールド勝ちでV4に前進!長野では甲子園出場37回の名門が敗退【東海・北信越実力校20日の試合結果】

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」