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【東京】4強激突! 関東一vs.早実、日大二vs.創価、戦力完全分析!<秋季地区大会>

2023.11.04


秋季都大会は4強が出揃い、4日に神宮球場で準決勝が行われる。昨秋の8強のチームも、この夏の東西東京大会の4強チームも全て敗れる激しい戦いが続く中で、準決勝は関東一VS早稲田実創価VS日大二の組み合わせになった。

戦力充実の関東一か?逆転の早実か?

関東一VS早稲田実
戦力的には準決勝進出の4校を通じて、関東一が最も充実している。投手陣は制球が安定し、変化球がキレて三振を奪える左腕の畠中 鉄心と、最速145キロの速球で押す坂井 遼の2本柱。
関東一では伝統的に1番・中堅手の逸材が多いが、このチームの飛田 優悟も、俊足好打の逸材だ。2番の坂本 慎太郎は1年生ながら春から中心選手として活躍している。主将で3番の高橋 徹平は、東京を代表する強打者だ。4番の越後 駿佑から下位打線にかけても好打者が揃うが、中でも下位を打つことが多い市川 歩は、粘り強いうえに足もあり、相手チームにとっては嫌な存在だ。守備も捕手の熊谷 俊乃介を中心にスキがない。

早稲田実は、1回戦と3回戦は中村 心大、2回戦は荒川 稟治郎、準々決勝は川上 真と複数の投手が先発している。これは投手陣が豊富というよりも、体調不良者が出たための苦肉の策でもあった。それでも準々決勝では抑えで登板した山﨑 啓生を含め、各投手が自分の役割を果たしたからこその準決勝進出である。とはいえ、投手個々の体調がどこまで回復するかは不透明であり、試合の大きなカギであることは確かだ。
打線は1年生の夏から正選手で、打者としてのセンス、長打力、走塁など極めて高いレベルにある主将で1番打者の宇野 真仁朗がカギを握る。宇野が出塁すれば、打撃好調の高崎 亘弘、長打力のある石原 優成など、勝負強い打者につながる。
早稲田実は3回戦と準々決勝で9回の攻撃で逆転勝ちしている。しかも準決勝以後は神宮球場で試合が行われる。終盤のチャンスになれば、大観衆の応援が力になる可能性がある。それだけに関東一としては早めに勝負を決めたいところだ。実力的にはやや劣勢の早稲田実としては、+αの力が出る後半勝負に持ち込みたいところだ。

 

後半の集中打が威力的な創価か?終盤耐えに耐えて強豪を破った日大三か?

創価VS日大二
練習場は西武拝島線沿線の隣駅にあるご近所対決。日大二の齊藤 寛文監督は今年の3月に就任したばかりで、創価の堀内 尊法監督は今年の9月に就任したばかりと、新監督同士の対決になった。
創価はこれまで、力のあるエースを中心に試合を組み立ててきたが、今回のチームにはエースと呼ばれる存在はいない。先発が多い森山 秀敏をはじめ、土居 賢士郎、長谷川 輝に、準々決勝からは背番号5の安原 颯汰も投手陣に加わった。おそらく継投でくるだろうが、そのタイミングが重要になってくる。
打線は3番の田村 蓮太郎、4番の高橋 球児、5番の小宮 己輝のクリーンアップは好調で、下位打線にも主将で経験豊富な井路端 広明ら力のある選手が控えている。攻撃面での特徴は、後半にビッグイニングが多いことだ。1回戦では5回に7点、2回戦では3回と9回に5点、3回戦では7回に何と13点、準々決勝でも7回と9回に3点ずつ取っている。状況をしっかり把握したうえでの一気の攻撃は驚異的だ。

日大二は2回戦の佼成学園戦、準々決勝の二松学舎大附戦を延長タイブレークの激戦の末、勝ち抜いてきた。特に優勝候補の二松学舎大附戦でみせた粘り強さは、感動的だった。
先発の鈴木 勝也は、球威はそれほどないものの、緩急をつけた丁寧な投球で相手打線を翻弄する。1年生の左腕・宮村 笑琥は、マウンド度胸の良さが光る。
打線は1番・樋口 結、2番・村岡 隼人がしっかりチャンスメークをし、3番の鈴木 悠太をはじめ、どこからでも得点できる。特に8番の毛塚 蒼翔は打率.429と高打率を残しており、攻撃のつなぎの役割を果たしている。
全体としては創価の攻撃力と、日大二の守り抜く力の対決になりそうだ。破壊力のある創価と粘り強い日大二とタイプは異なるものの、ともに後半に勝負強さを発揮しているだけに、最後まで目を離せない一戦になりそうだ。

【関東一 勝ち上がり】
1回戦 駒大高 12対0
2回戦 日体大荏原 8対3
3回戦 城西大城西 3対2
準々決勝 東海大菅生 9vs3
【注目選手】
髙橋 徹平内野手 打率.357 14打数5安打2本塁打7打点
越後 駿祐内野手 7打数3安打 3打点
畠中 鉄心投手 防御率1.46 12.1回
坂井 遼投手 防御率2.04 17.2回

【早稲田実業 勝ち上がり】
1回戦 東京実 13vs1
2回戦 都立高島 5vs0
3回戦 岩倉 11vs10
準々決勝 日大鶴ヶ丘 5vs4
【注目選手】
宇野 真仁朗内野手 打率.533 15打数8安打5打点
高崎 亘弘内野手 打率.700 10打数7安打3打点

【日大二 勝ち上がり】
1回戦 青山学院 14vs2
2回戦 佼成学園 2vs1
3回戦 明大中野 10vs0
準々決勝 二松学舎大付 4vs3
【注目選手】
鈴木 勝也投手 防御率1.06 17回
村岡 隼人内野手 打率.571 7打数4安打1打点

【創価 勝ち上がり】
1回戦 府中工科 12vs2
2回戦 専大付 15vs8
3回戦 国士舘 22vs11
準々決勝 早大学院 11vs2
【注目選手】
田村 蓮太郎内野手 打率.538 13打数6安打3打点
高橋 球児内野手  打率.45511打数5安打5打点
小宮 己輝外野手 打率.538  13打数7安打2本塁打9打点

この記事の執筆者: 大島 裕史

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