【仙台六大学】東北福祉大vs宮城教育大
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東北福祉大・吉田浩輝
東北福祉大が15得点大勝!仙台出身・吉田浩輝は初出場で初安打初打点初盗塁と”初尽くし”
<仙台六大学秋季リーグ:東北福祉大15-0宮城教育大(5回コールド)>◇16日◇第4節1回戦◇東北福祉大
東北福祉大が10安打15得点で大勝し、開幕5連勝とした。初回、今秋初スタメンの2番・渡邊 翔真内野手(2年=盛岡大附)の適時打などで2点を先制。その後も攻撃の手を緩めず、着実にリードを広げた。投げては今秋初先発の櫻井 頼之介投手(2年=聖カタリナ)が4回1安打無失点と試合をつくり、最終回はリーグ戦初登板の唐川 侑大投手(1年=東海大札幌)が締めた。
東北福祉大は前節から打線を大きくテコ入れし、この日は5人が今秋初スタメン。中でも「7番・左翼」で出場した吉田 浩輝外野手(3年=九州国際大付)はリーグ戦初出場で、2安打2打点と結果を残した。
第2打席で犠飛を放ち初打点を挙げると、第3打席では2死二塁から初安打となる右前適時打をマーク。第4打席は内野安打で出塁し、初盗塁を決めた。3年秋にして”初づくし”だった吉田。今春までは「不甲斐なかった。高校の先輩たちは試合に出ていたので、自分も同じ場所に立ちたいと思っていた」。今夏、持ち味である積極的な打撃をアピールし、ようやくチャンスが巡ってきた。
仙台市出身で、中学時代は仙台宮城野リトルシニアでプレーしていた。その後遠く離れた九州の強豪校で実力を磨き、大学は地元の名門を選んだ。開幕から外野のし烈なレギュラー争いが続いているが、吉田は「(練習試合や紅白戦で)打った選手が使われる。単純なことかなと思います」ときっぱり。結果にこだわり、地元で一花咲かせたい。
この日は冨田 隼吾内野手(2年=花咲徳栄)、木下 大我内野手(3年=明秀日立)ら、途中出場の選手も次々と快音を響かせた。野手陣のレギュラー争いは益々、加速しそうだ。
先発した櫻井は140キロ台の直球と多彩な変化球が光った。自己最速の151キロには届かなかったものの、「球速は気にせずに、コントロールや低めに投げることを意識した」という言葉通り、丁寧な投球を披露した。
前節は好救援で勝利投手となり、今節は1戦目の先発を託された。「チームが勝てるように、自分の与えられたポジションで0に抑えたい」。先発でも中継ぎでも能力を発揮できる2年生右腕が、チームに欠かせない存在となっている。
(取材=川浪康太郎)