試合レポート

【南東北大学野球】東北公益文科大vs石巻専修大

2023.09.11


2安打4打点と活躍した東北公益文科大・宮城宏朗

東北公益文科大、価値ある1勝 投打4人の「小林西OB」が次々躍動

<南東北大学野球秋季リーグ戦:東北公益文科大9ー2石巻専修大(8回コールド)>◇10日◇第3週2回戦◇石巻市民

東北公益文科大は同率2位で並んでいた石巻専修大相手に8回コールド勝ちを収め、5勝1敗とした。

2回、仲田 巧内野手(1年=小林西)の2点適時二塁打で先制する。直後に1点差とされるも、4回に6得点を奪い大きくリードを広げた。先発の佐藤 逸樹投手(3年=由利)は2回途中で降板したものの、2番手で救援した原田 稀大投手(1年=小林西)が5.2回1失点と好投。最終回は比嘉 覚哉投手(3年=小林西)が締め、落とせない一戦を制した。

試合を決定づけたのが、1番・宮城 宏朗外野手(3年=小林西)の一打。4回、2点を加えてなおも無死満塁と絶好機の場面で、右中間を破る走者一掃の3点適時三塁打を放った。宮城は試合後、「自分は勝負強さを買われていると思うので、チャンスで結果を残せたのがうれしいし、ホッとしています」と胸をなで下ろした。

8回の第5打席では8球粘った末に中前への適時打を放ち、2安打をマーク。6試合終了時点で打率を.500(20打数10安打)とした。今秋は開幕から全試合、1番でスタメン出場。「1番はチームの顔。1打席目からチームをどう盛り上げるか考えている」という言葉通りの結果を残している。

今春はスタメンに定着できず、悔しさを味わった。秋は「見返してやろう」との思いで臨み、スタメン定着はもちろん、個人タイトル獲得も目標にしている。ここまで打率のほか、9打点、4盗塁もリーグトップクラスの数字で、目標達成は現実味を帯びてきている。

この試合は仲田、原田、比嘉、そして宮城と、小林西(宮崎)OBの活躍が目立った一戦でもあった。宮城は「高校時代から切磋琢磨してきたメンバーが活躍しているのはうれしい。『自分も結果を出さないと』とも思える」と話す。母校から遠く離れた東北の地で、各々が個の実力を磨いている。

逆転優勝へ向け、負けられない戦いが続く。4年生の多くが春で引退しフレッシュさが際立つ東北公益文科大が、王者・東日本国際大を脅かすことはできるか、次週以降も注目だ。

(取材=川浪康太郎)

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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