試合レポート

【千葉県】代表決定戦 千葉経大附 vs 光英VERITAS

2023.08.23


計2時間の試合中断を乗り越え、千葉経大附が代表決定戦を勝ち、県大会を決めた!!

〈第76回秋季千葉県野球大会予選:千葉経大附2ー0光英VERITAS〉♢23日♢代表決定戦♢県野球場

6回表終了で雨が降り、計2時間以上の中断が入るも、千葉経大附が集中力を落とさず県大会の切符を手にした。

光英VERITASは秋の予選1回戦、2回戦と2ケタ得点を挙げるなど打力は好調だった。しかし、千葉経大附の先発・増田 大地投手(2年)の投球に苦しみ2回、4回、5回と走者を出すもあと一本が届かず苦しい試合展開だった。

対する千葉経大附は初回に光英VERITAS先発・山田 宙祈投手(2年)の立ち上がりを攻めて1番・伊藤 太一内野手(2年)の右前安打で勢いをつけると、続く打者が四球を選び、その後1死二、三塁とチャンスを作る。4番・鈴木 虎太朗捕手(2年)が「甘い球の初球を狙っていました」と甘く入った内角球を捉え、左前適時打で1点を先制した。さらに5番・大杉 航太外野手(2年)の内野ゴロの間に2点目が入り、初回から良いリズムで攻撃ができた。松崎監督も「先頭の伊藤が良い形で出塁してくれて、ベンチもスタンドも良い雰囲気で初回の攻撃に入れた」と振り返った。

光英VERITAS先発の山田は、2回以降、千葉経大附打線を無失点に抑え、5回まで2失点に抑える投球をする。

6回表の光英VERITASの攻撃が無失点で終わると、天候が急変し大雨で1時間10分の中断に入った。試合再開後、光英VERITASは6回裏から2番手の早川 純暉投手(2年)がマウンドに上がる。3番、4番と簡単に打ち取り、続く5番・大杉の場面で変化球が抜けて死球を与えてしまう。さらに6番・石黒 連央内野手(2年)を1ボール2ストライクと追い込むと再度雨が降り1時間強の中断に入る。

中断明けの早川は、マウンドが緩いのか投げづらそうで、石黒を四球で歩かせたが、続く打者を右飛で打ち取り無失点で切り抜けた。

7回、光英VERITASはセンターを守っていた5番の菊池 唯都外野手(2年)が投手に入り、2番手の早川が中堅手と守備位置を変えた。しかし、菊池は1死満塁のピンチを作る。ここで光英VERITASは中堅手を守っていた早川が再度マウンドに上がり、併殺に打ち取って、このピンチを脱出した。

8回はお互いに無得点、9回、光英VERITASは先頭の5番・菊池が中前安打で出塁すると続く打者はスリーバンド失敗に倒れ、続く8番・篠原 颯汰内野手(2年)が左前安打で1死一、二塁のチャンスになる。ここで千葉経大附は3番手エースの小川が左翼手からマウンドに上がり先頭を中飛に打ち取り、続く打者を変化球で三振に取り2対0で千葉経大附が県大会の出場を手にした。

雨の中断などで試合展開を直ぐに崩されることはあったが、千葉経大附の松崎監督は「2時間以上の中断の時間がありましたが、選手たちには中断の時間にリラックスできるようにベンチ裏で野球ではない話をしていました。いつ始まるかわからない中、ずっと集中をしていると逆に集中力が落ちしてしまうため、そのような処置をとりました」と語るように中断以降も、投手も野手も、今までと変わらない動きで試合を進めていた。

千葉経大附はこれで県大会の切符を手に入れた。松崎監督は「千葉県の私立・公立関係なく粘り強い高校が多いので粘り負けずに1試合をしっかりと戦い抜きます」と意気込んでいた。

 

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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