【千葉県】代表決定戦 幕張総合 vs 銚子商
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幕張総合エース・須田の投打の活躍で銚子商に勝利!
〈第76回秋季千葉県高校野球大会予選:幕張総合7ー6銚子商〉♢23日♢代表決定戦♢県野球場
後半の銚子商の追い上げを見事阻止して、幕張総合が代表決定戦で勝利を収めた。
銚子商が先制して試合が進んだ。初回、先頭の・田中 蓮外野手(1年)が左前安打で出塁をすると、続く打者が犠打を決めて1死二塁するなど、徹底して走者を次の塁に進めた。後続が倒れ2死二塁になるも銚子商の主砲4番・佐藤 宏樹外野手(2年)がしぶとく左前安打を放ち先制をする。さらに後続が続き2点目も入り初回から銚子商のペースで試合が進む。幕張総合の先発・須田 結太投手(2年)は「初回、ピンチの場面で球が甘く入ってしまった。先制点を挙げてはダメだと思い力んでしまったのが原因」と冷静に自分の投球を分析した。
幕張総合は初回と2回に銚子商の先発・上川 蒼賢投手(1年)相手に、走者が出るも一本が出ない苦しい展開が続く。しかし3回、先発の9番・須田の右前安打でチームが勢いに乗る。この回3安打と失策なども加わり2点を取り同点となる。
銚子商はその裏、4番・佐藤のこの日2打点目となる犠飛で1点を入れ勝ち越しに成功する。
5回、幕張総合は4回からマウンドに上がっている銚子商の2番手・白木 啓誠投手(2年)を攻めて1死満塁のチャンスを作ると、8番・谷口 幸太郎外野手(2年)の場面で銚子商は3番手・山口 颯太投手(2年)にスイッチ。しかし、山口は踏ん張りきれず幕張総合がスクイズと9番・須田の二塁打で3点を取り逆転に成功して5対3となる。
お互い7回まで走者を出すも追加点を取れず後半の8回に突入。
8回、銚子商は2死から2つの四死球でチャンスを作り、7番・安藤 悠希内野手(2年)の左越え三塁打で2点を入れ同点に追いつく。
幕張総合は9回、ここまで1人で投げ抜いてきた須田の思いに応えるかのように5番・髙野 功太郎内野手(2年)の三塁打と失策で2点を返し7対5とリードした。
その裏、須田は「背番号1を背負っているなら最後まで投げ抜き最後のマウンドに立っていたかった」とここまで投げ抜き疲れが出でいたのか、2四死球と失策で2死満塁のピンチを迎え、5番・鈴木 眞斗内野手(2年)に四球を与えてしまい押し出しで7対6となる。ここで幕張総合は投手を2番手・下村 岬大投手(2年)に代え、その下村が後続を遊飛へと打ち取り、苦しい試合展開を見事にモノにした。
幕張総合の柳田監督は「最後まで須田がよく投げてくれました。8回で降板させようと思いましたが、須田の成長がもっと見たくて投げさせました。これで負けていたら自分の責任です」と試合を振り返った。
須田は「甘く入ったら強打されるので、慎重になってしまいました。それが逆に空回りしました」と自分の投球を振り返った。
これで県大会出場を決めた幕張総合。柳田監督は「県でも投手力で勝ち進んでいきます」と強く意気込んだ。