試合レポート

【甲子園】1回戦 徳島商 vs 愛工大名電

2023.08.07


優勝候補・愛工大名電相手に完投勝利を挙げた徳島商の149キロ右腕の覚醒を感じ取った女房役の証言

<第105回全国高校野球選手権記念大会:徳島商2-1愛工大名電>◇7日◇1回戦◇甲子園

 徳島商(徳島)が149キロ右腕・森 煌誠投手(3年)の1失点完投の快投で、優勝候補・愛工大名電に1点差勝利。まさに今大会を代表する本格派右腕に相応しい投球だった。

 多くの人々が想像以上だったという声が相次ぐ中、覚醒を予感していたのが森煌の女房役・真鍋 成憧捕手(3年)だ。大会直前に森煌の球質の変化を感じていた。

「それまでは140キロ後半の速球は球速表示ほど感じなかったのですが、6月下旬になって、急に手元で伸びるストレートになって、覚醒したなと思いました」

 その直球は愛知で数々の好投手を攻略してきた愛工大名電打線にも通用した。森煌自身は直球が走っていなかったというが、最終回に最速147キロをマーク。決め球のスプリットも決まっていた。

 その森煌を支えようと、内野手、外野手も守備で魅せた。1回に1点を取られたあと、三塁に向かう走者を右翼手の森口 圭太外野手(3年)が強肩で阻止したり、遊撃手の岸本 愛翔内野手(2年)の守備も素晴らしいものがあった。

 どの選手も脚力が高く、愛工大名電にプレッシャーをかけ続けた。まさに完勝というべき試合内容だった。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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