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西武のベテラン栗山、増田がここにきて上昇気流?

2023.08.02


プロ野球も後半戦に突入した。12球団にはベテランと呼ばれる経験豊富な選手が多く所属している。各球団における35歳以上のベテラン選手たちの活躍を前半戦を中心に振り返ってみたい。(※35歳以上は1988年12月31日までに生まれた選手とする)

松井稼頭央新監督体制となった西武は3人のベテラン選手が所属している。野手ではオールスターにも出場した中村 剛也内野手(大阪桐蔭出身)、そしてその中村と同期入団の栗山 巧外野手(育英出身)だ。

中村は前半戦で一時離脱がありながら52試合の出場で打率.283、9本塁打と活躍。とくに3・4月は打率.364、7本塁打、14打点と開幕ダッシュを決め、自身3度目となる月間MVPも受賞したほど。オールスターゲーム第1戦では激走を見せ、ベテラン健在を見せるも2戦目は体調不良で欠場。その後、登録を抹消されている。

もうひとりの栗山は序盤から苦しんだ。代打での起用がほとんどで、6月終了時点で打率.127、1本、3打点と振るわなかった。

しかし7月9日のオリックス戦(京セラドーム)で今シーズン2本塁打目を放つと、次の出場機会となった17日の日本ハム戦(PayPayドーム)でも一発。自身2試合連続ホームランを見せた。その後、26日のロッテ戦でも本塁打を放ち、30日まで出場6試合連続安打をマークした。

投手では守護神の増田 達至投手(柳学園出身)が唯一のベテランとなる。序盤は失点する機会が多かったものの、6月24日から10試合連続無失点をマークするなど好調。ゴールデンウィークには9点台まではね上がっていた防御率が、今は3.74。守護神として安定感を取り戻してきた。

Bクラスと低迷しているチームの上位浮上にベテラン達の力は欠かせない。中村は体調を戻すこと、栗山は打撃の状態を上向かせること、そして増田は守護神の役割をまっとうすることに期待がかかる。

<西武の35歳以上の所属選手>
※1988年12月31日までに生まれた選手

中村 剛也(1983年8月15日生)
栗山 巧(1983年9月3日生)
増田 達至(1988年4月23日生)

※数字は2023年7月30日時点

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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