Column

東北大会開幕 仙台育英を凌いで出場する宮城3代表に注目!

2023.10.16


初優勝を決め、マウンド上で喜びを爆発させる聖和学園の選手たち

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来春のセンバツにつながる秋季東北地区高校野球大会は、10月16日に秋田県で開幕する。宮城県からは県大会で優勝した聖和学園、準優勝の古川学園、3位の仙台一が出場予定。今夏の甲子園で準優勝した仙台育英は準々決勝で敗れ不在だが、勢いのある実力校3校が名を連ねた。各校の戦いぶりを展望する。

初快挙の聖和学園、勢いそのままにセンバツへ

聖和学園は春、夏、秋通じて初めて県大会で優勝し、2年ぶり3度目の秋季東北大会出場を決めた。昨夏の県大会では、のちに日本一となる仙台育英相手に善戦して準優勝に輝くなど、近年着実に力をつけてきている。

注目は主将でリードオフマンの三浦 広大内野手(2年)。コンスタントに安打を重ねられる左の巧打者で、1年生だった昨夏は県大会で打率.542(24打数13安打)をマークした。今年も夏は打率.500(12打数6安打)、秋は同.409(22打数9安打)と打ちまくっている。また今夏からは遊撃を定位置としており、守備の要でもある。初回から三浦のバットで、守りでチームを勢いづけたい。

野手では、鈴木 健人外野手(2年)も左の巧打者ぶりを発揮している。今秋は主に3番を打ち、打率.545(22打数12安打)。打点はチームトップの9打点を記録した。4番に座るも打率1割台だった碓井 智優捕手(2年)や下位打線が調子を上げてくると、さらに怖い打線になるだろう。

投手陣は齋藤 佑樹投手(2年)、千葉 桜太投手(2年)の「2枚看板」が安定した投球を披露する。中でも、千葉は今秋4試合、24回を投げ1失点、防御率0.38と大活躍。長身右腕だが球速よりも制球力を武器としており、与四死球はわずか3だった。決勝の古川学園戦でタイブレーク2回を含む5回を無失点に抑え勝利に貢献するなど、強心臓ぶりも目立つ。また左腕の齋藤 悠大投手(2年)の起用法も鍵を握りそうだ。

序盤から自慢の打線が機能して試合の主導権を握ることができれば、勝機は見えてくるはずだ。

古川学園はチーム打率3割超の打力が武器

古川学園・青沼佑眞

古川学園は決勝でタイブレークの末、敗れ惜しくも優勝を逃したものの、12年ぶり3度目の秋季東北大会出場を決めた。近年の県大会で上位常連校となりつつある実力校が、悲願のセンバツ出場を狙う。

最大の売りは打線で、今秋の県大会では5試合で38得点、チーム打率は.321を記録した。中でも2番や4番を打った右の好打者・青沼 佑眞外野手(2年)は打率.381(21打数8安打)、1本塁打、8打点と持ち味を発揮。今春からスタメン出場を続けている主将が打線を牽引する。

今秋は主に1番に座った山石 斗麻内野手(2年)、3番に座った渡邉 悠斗内野手(2年)も打力があり、上位打線には特に厚みがある。準決勝の東陵戦で本塁打を放ち、決勝では4番に抜擢された関屋 大惺外野手(2年)のバットにも期待したい。

投手陣は今夏のチームまではプロ志望届を提出している今野 一成投手(3年)をはじめ、右の本格派がずらりと並んでいたが、新チームは佐藤 遥輝投手(2年)、櫻井 琉貴投手(1年)の左投手2枚が中心。今秋はいずれの試合も複数人の投手でつないでおり、東北大会でも継投が勝敗を左右することとなりそうだ。

センバツ出場となれば、甲子園は春夏通じて初めて。歴史を変えるべく、まずは初戦の秋田修英(秋田)戦に臨む。

経験豊富な2年生そろう仙台一、躍進なるか

仙台一・藤原啓

宮城県の3校のうち唯一の公立校である仙台一は、17年ぶり6度目の秋季東北大会出場となる。今春は38年ぶりに春季東北大会に出場したが、新チームも強さを見せつけた。

野手陣は夏までのチームでも主力を張っていた2年生が多く、中でもリードオフマンの藤原 啓内野手(2年)は今秋、打率.556(18打数10安打)、2本塁打、5打点と絶好調だった。特に東北大会出場を決めた東陵との3位決定戦は、本塁打を含む3安打と大当たりで、準々決勝で仙台育英打線を封じた左腕・熊谷 太雅投手(2年)の早期攻略に大きく貢献した。

「4番・捕手」で主将も務める小川 郁夢捕手(2年)や夏から2番を打ち続けている小嶋 大喜外野手(2年)らも経験値が高く、頼もしい存在。初戦の相手は今夏の甲子園で躍動した強敵・八戸学院光星(青森)だが、臆することなく立ち向かいたい。

投手陣は今秋、チーム防御率1点台と抜群の安定感を誇った。5試合中4試合で先発した安藤 舜投手(2年)は29回を投げ防御率1.55。準々決勝の仙台三戦では完封勝利を挙げ、3位決定戦でも最後まで投げ切って東陵打線を3失点に抑えた。安藤と千葉 綾太投手(2年)は今春の東北大会で八戸学院光星相手に登板している。大敗を喫した春の雪辱を果たしたい。

仙台一は自力でのセンバツ切符獲得はもちろん、21世紀枠での出場も狙えるチーム。大一番での奮闘に期待がかかる。

記事=川浪 康太郎

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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