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東海大菅生、日大三、早実がややリードか 西東京大会は混戦模様

2023.06.22


日大三は初戦に国士舘、勝者は8強で東海大菅生と対戦か?

 西東京は、センバツ8強の東海大菅生、春季都大会ベスト4の日大三早稲田実業がややリードしているものの、3校とも絶対的な存在ではなく、やや混戦模様だ。

 日大三は初戦で国士舘との対戦が有力になった。国士舘は、春季都大会は3回戦で創価に敗れノーシードにはなったものの、秋は優勝した東海大菅生と延長戦の熱戦を繰り広げるなど、福 正吉内野手(3年)を中心とした打線は機動力もあり、シード校と遜色ない力がある。日大三はエースの安田 虎汰郎投手(3年)をはじめとする投手陣が、まず守りからリズムを作り、主将の二宮 士内野手(3年)らが、本来の力をどこまで発揮できるかがカギになる。この試合の勝者は準々決勝までは問題なさそうだが、準々決勝ではおそらく東海大菅生と対戦することになる。

 東海大菅生のエース・日當 直喜投手(3年)は、東京ではNo.1の投手。島袋 俐輝投手(3年)、末吉 陽輝投手(3年)らの控え投手も充実。遊撃手の門間 丈内野手(3年)を中心とした守りも堅い。打線も北島 蒼大捕手(3年)、新井 瑛喜内野手(3年)ら粒が揃っている。ただ例年に比べ爆発力に欠けるので、接戦での戦いが注目される。

 東海大菅生日大三は、この春の対戦はなかったものの、一昨年の秋から4大会連続で対戦している。昨夏の決勝戦までは日大三が3連勝したが、秋は東海大菅生が大接戦の末、勝っている。また、東海大菅生のブロックでは投打二刀流の桐朋森井 翔太郎投手(2年)も注目。都立日野台の左腕・佐野 太洋投手(3年)はスクリューボールを駆使する。駒大高は、秋と春の都大会には進出できなかったが、力はある。明大明治都立昭和の「明治・昭和」対決も熱戦が期待される。

早稲田実業VS都立日野、私立と都立の強豪対決か?

 早稲田実業も決して楽な組み合わせではない。初戦は日本学園中大附の勝者と対戦する。早稲田実業日本学園は第1回大会の参加校。中大附も前身の目白中が第5回大会から参加するなど、大正時代から参加している学校が揃った。この試合に勝つと次は都立日野との対戦が予想される。早稲田実業は春季都大会では4試合続けて逆転勝ちするなど、最近のチームにはなかった泥臭さもある。都立日野は春季都大会の3回戦で堀越に延長タイブレークの末敗れたものの、シード校と遜色ない力がある。

 この試合の勝者は、準々決勝まで進むことが見込まれるが、準々決勝の対戦相手のブロックもまた、激戦区だ。開幕戦から登場する日大鶴ヶ丘は、勝てば八王子と対戦する。八王子日大鶴ヶ丘も春は早稲田実業に逆転負けしたが、途中までは互角の展開だった。八王子は、春は二松学舎大附に勝利し自信を深めている。この試合の勝者は、専大附と対戦か?専大附はエースの川北 伊識投手(3年)を中心に守りはしっかりしているだけに、攻撃力がカギになる。

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創価・土居VS世田谷学園・二見の好投手対決か⁉

 春8強の桜美林は、5回戦での対戦が予想される佼成学園戦までは、それほど困難はなさそうだ。エースで主将の吉田 啓人投手(3年)に攻撃の核となる佐々木 健人外野手(3年)、松村 健吾内野手(3年)ら昨夏の経験者も多い。1976年に桜美林が全国制覇した時の主将である片桐幸宏監督が今年で教師としては定年になるだけに、この夏の戦いが注目される。佼成学園は、ノーシードながらエースの林 晃大投手(3年)の投球には力があり、主将の涌嶋 陽太内野手(3年)などの好打者もいる。このブロックには昨夏4強になり旋風を起こした都立富士森が入っているが、都立富士森を含め、秋や春の大会で実績がなくても、上位に進出するチームが出る可能性は十分にある。

 岐阜県出身の投打二刀流で「根尾2世」とも呼ばれる西山 恒斉投手(3年)を擁する早大学院にとっては、初戦で対戦が予想される都立狛江は近年力をつけ、侮れない相手だ。5回戦で対戦するブロックには日大二がいて、崎山 航輝内野手(3年)、黒須 晴斗外野手(3年)らの強打者がいる。

 2年生エース・土居 賢士郎投手の成長で春は8強に進出した創価は、都立八王子北または都立片倉といった都立の強豪との対戦が有力。この夏は東西通じて都立校のシード校はないが、都立の意地を見せることができるか。4回戦では、秋8強の世田谷学園との対戦が有力だ。世田谷学園には左腕の横手投げの二見 純太投手(3年)がいて、創価と対戦した場合、創価・土居との投手戦が予想される。

 聖パウロ学園にとっては、4回戦での対戦が予想される工学院大附と東京都市大高の勝者との試合が最初の難関になりそうだ。東京都市大高は中学から6年計画で選手を育成し、2年生左腕の田畑 遼投手が安定している。5回戦は、2年生が伸び盛りの明大中野八王子との対戦が有力。聖パウロ学園は、春の大会でも好投した2年生の原田 翔奈冬投手の出来が上位進出のカギとなる。

 西東京大会はそれでなくても絶対的なチームがなく混戦模様だが、混戦の中でも3強に挙げられる日大三早稲田実業東海大菅生が厳しい対戦運になったことで、混戦に拍車がかかる感じだ。日大三の小倉全由氏の勇退など、西東京はベテランの指導者の交代が相次いでおり、新たな強豪が生まれる可能性も十分ある。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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