源田帯同に思う。骨折しながら大学代表に帯同した阪神ドラ1・森下翔太のパターン
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドを日本はB組1位で通過した。気になるのは1次ラウンド中に痛めた源田 壮亮内野手(西武=大分商出身)の右手小指の状態だ。骨折と報道され、1次ラウンド後に入れ替えの可能性はあったが、このまま帯同が続いている。多くの意見があるなか、本人、球団が話し合ったということであれば、さらにひどくならないように祈るしかない。
プロではないが、昨年の大学代表の壮行試合での死球により、右豆状骨骨折と診断され、戦線離脱した阪神ドラ1の森下 翔太外野手(東海大相模出身)のパターンを思い出した。森下も帯同したが、大久保代表監督や森下本人、チームスタッフ、中央大の監督とも相談し、本人の強い希望と担当ドクターから手術の必要がないとの所見があったため、オランダに帯同することが決定した。
当時について森下はこのように語っている。
「行かないで、後悔をするより、行ってチームの一員として、できることをやりつつ自分の吸収できることがあれば吸収したいと思ってそう伝えました」
実際にいって吸収できるものはあったという。
「国際試合は日本の試合と違い、投手の球だったり、動く球だったり、バッターも自分の間を大切にしてタイムを掛けたり、日本のリズムにならない状況の中での戦いでしたので、見ててやりづらさは感じました」
プレーしていないが、色々学ぶことはあったそうだ。実際に取材をしてみて、帯同をするだろうと感じた。
WBCが終わり、改めて源田の口から今回の思いが語られるかもしれない。いずれにしてもさらに重症にならずに終わることを祈りたい。
(記事:河嶋 宗一)