比嘉監督が選手、監督として2度優勝、過去のセンバツ・沖縄尚学
沖縄尚学
第95回記念大会となる23年センバツは3月18日に開幕する。コロナ禍以前のように、全校による開会式が行われるなど、大会は熱気を帯びることが予想され、甲子園の舞台での球児たちの全力プレーが期待される。出場を決めた各校の過去のセンバツの記憶をたどってみる。
昨年の秋季九州大会で優勝した沖縄尚学(沖縄)は、9年ぶり7度目のセンバツ出場を決めた。過去の主なセンバツ成績は以下の通り。
★1968年
1回戦:●1対14 高岡商(富山)
★1999年
1回戦:〇1対0 比叡山(滋賀)
2回戦:〇5対3 浜田(島根)
準々決勝:〇4対2 市川(現・青洲=山梨)
準決勝:〇8対6 PL学園(大阪)
※延長12回
決勝:〇7対2 水戸商(茨城)
センバツ初出場は沖縄高時代の1968年。記念すべきセンバツ初陣は大敗を喫していた。しかし、31年ぶり2度目となった1999年に歴史が大きく動いた。前年の九州大会準決勝で6対13で敗れていた沖縄尚学が、センバツで初勝利を挙げると快進撃。沖縄に初の優勝旗をもたらすセンバツ初優勝を手にしたのだった。
その年のドラフトで横浜(現・DeNA)3位でプロ入りした右腕、村西哲幸投手擁する比叡山に1対0の勝利。現監督の比嘉公也投手が3安打の完封劇を演じた。準決勝のPL学園戦では大方の予想に反して延長戦の末に競り勝った。比嘉公は2回戦で右足首を捻挫していたが、痛み止めの注射を打って完投した。
★2008年
2回戦:〇1対0 聖光学院(福島)
3回戦:〇3対1 明徳義塾(高知)
準々決勝:〇4対2 天理(奈良)
準決勝:〇4対2 東洋大姫路(兵庫)
決勝:〇9対0 聖望学園(埼玉)
1999年に沖縄県初のセンバツ優勝に大きく貢献した比嘉公也投手が監督としてチームを率い、またも優勝に導いた。ソフトバンクで活躍するエース右腕、東浜 巨投手を擁して守りを重視。ロースコアの展開を制し、決勝は圧勝しての優勝。1999年の優勝時と同じく、1対0の完封ゲームで始まり、決勝は快勝で終わった。比嘉監督は選手として、そして監督として優勝。28歳での優勝監督は大会最年少での優勝監督となった。
前回のセンバツでは8強まで進んだ。9年ぶりのセンバツで再び快進撃を狙う。