Column

札幌圏内が優勢だった22年 圏外からのドラフト選手誕生も目立った1年に

2022.12.31

札幌圏内が優勢だった22年 圏外からのドラフト選手誕生も目立った1年に | 高校野球ドットコム
斉藤 優汰(苫小牧中央)

 北海道の高校野球を語る中で、よく言われているのが「札幌圏の高校」VS「それ以外の高校」という構図だ。夏の甲子園の地方大会だけは「北北海道」と「南北海道」に分かれて戦うが、それ以外だと全道大会は札幌市の[stadium]札幌円山球場[/stadium]や[stadium]札幌麻生球場[/stadium]などで行われることが多い。

 そのため、「移動距離が短い札幌圏のチームが有利だ」といったことがよく言われるが、実際はどうだったのか。それを頭に入れつつ、今年の大会を春から順に振り返ってみよう。

 第61回春季北海道高校野球大会では、札幌圏から札幌日大北照東海大札幌北海札幌第一、北星大付が、それ以外では旭川明成白樺学園稚内大谷知内駒大苫小牧北見緑陵釧路工苫小牧中央滝川西クラーク記念国際が出場している。

 札幌圏のうち初戦に勝ったのは札幌日大北照東海大札幌札幌第一で、6校中4校と半数を超えている。試合が進み、準決勝の状況を見ても、ベスト4が北照東海大札幌苫小牧中央札幌第一と4校中3校が札幌圏の高校だった。なお、この大会は札幌第一北照を9対3で破って春季大会王者となっている。

 第75回秋季北海道高校野球大会では、札幌圏から北海札幌日大札幌新川札幌龍谷北照立命館慶祥東海大札幌と7校が、それ以外では滝川帯広農函館大柏稜函館大有斗釧路工旭川龍谷北見柏陽駒大苫小牧クラーク記念国際旭川明成稚内大谷北海道栄白樺学園が出場した。

 このうちベスト8に残ったのは北海札幌日大函館大柏稜札幌龍谷北照クラーク記念国際立命館慶祥白樺学園で、札幌圏は札幌日大札幌龍谷北照立命館慶祥の4校と半数に上った。この大会ではクラーク記念国際北海に延長10回で3対1と勝利し、2連覇を達成している。

 このように、札幌圏の高校が安定した成績を保っている中、札幌圏以外の高校からは広島からドラフト1位指名された苫小牧中央斉藤 優汰投手のように、「個」の力が見えた選手がいたのも事実である。


札幌圏内が優勢だった22年 圏外からのドラフト選手誕生も目立った1年に | 高校野球ドットコム
坂本 拓己(知内)

 また個人的に気になっているチームも挙げたい。札幌支部の立命館慶祥は2009年の春の全道大会で優勝して以降、なかなか殻を破れていない印象だったが、今年の秋季大会ではベスト4。2022年に横山 蔵人監督が名付けた「キタキツネ打線」は、2023年に花開くことができるのだろうか。

 函館支部の知内は町立高校。私立高校が力をつけ始めている高校野球の中、2022年は春季大会で駒大苫小牧、南北海道大会でも札幌日大東海大札幌に勝ち、準優勝という成績だった。ただ、エースの坂本 拓己投手(ヤクルト4位指名)という大黒柱が抜け、チームの再建は急務だ。

 2023年も私立高校が公立高校の前に立ちはだかる構図は変わらないだろうが、知内のように公立高校にはぜひ頑張ってほしいと個人的には思う。また2023年の秋季全道大会では、開催する球場を[stadium]札幌ドーム[/stadium]に変更。[stadium]札幌ドーム[/stadium]を本拠地にしていたプロ野球パ・リーグの日本ハムが、北海道北広島市の「[stadium]エスコンフィールド北海道[/stadium]」に本拠地を移転することから、開催が決定した。

 [stadium]札幌ドーム[/stadium]のホームページによれば、開催決定に至った経緯として、秋季大会では季節柄、日没時間が早く、天候不順となることも多いため、[stadium]札幌ドーム[/stadium]には時間帯・天候に関わらず試合を行う環境が整っているとした。さらに秋季大会の王者は人工芝を使用している[stadium]神宮球場[/stadium]で[stadium]明治神宮大会[/stadium]を戦うことになるため、その環境に慣れてもらい、高いパフォーマンス発揮してもらうといった理由もあるという。

 球児たちにとっては思う存分試合に集中できる環境だ。今回の取り組みがうまくいけば、今後も継続的に[stadium]札幌ドーム[/stadium]を活用する可能性は大いにある。選手たちからどのような反応が返ってくるのか気になるところだ。

 今年も様々な動きがあった北海道の高校野球界。来年はどのような選手たちがどのような活躍を見せるのか。取材記者の1人として楽しみにしている。

(記事:小林 英介

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.02.19

国士舘大卒業生進路判明!大阪桐蔭出身内野手がバイタルネット、甲子園準優勝外野手は徳島インディゴソックスへ!

2024.02.19

野球界にもやってきた「厚底」の流れ 超一流選手も注目の一足「革新をもたらしそうなスパイク」

2024.02.19

【千葉】銚子商、光英VERITASの初戦の相手は?<春季大会地区予選組み合わせ>

2024.02.19

四国IL・香川の新体制固まる! 球団代表に前慶應高監督・上田誠氏、元日ハム白村や元U-18代表候補など実力者が揃う!

2024.02.19

日本新薬に強力新人が加入!大学日本代表右腕、東洋大正捕手、オリ宮城の興南時代チームメイトら5人!

2024.02.17

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.02.16

【関西地区高校・大学監督人事】天理の名将・中村良二氏が大阪学院大に、後任は天理大6連覇指揮官! 近大、関大、立命大なども監督交代!

2024.02.17

センバツ出場・豊川の練習環境がスゴい!公営球場並のグラウンド、雨天練習場、寮も完備! 注目スラッガー・モイセエフ擁して春に旋風を巻き起こす!

2024.02.17

名門・日立製作所が新人5人を発表!慶大のトップバッター、東海大の主将などが実力派が加入!

2024.02.17

今年も強力な新人が続々入社!【社会人野球部新人一覧】

2024.02.17

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.01.26

東海地区で起きた逆転現象!なぜ事前予想を覆して宇治山田商が2枠目、愛工大名電は3枠目になったのか?

2024.02.02

【大学野球卒業生進路一覧】 2023年の大学野球を盛り上げた4年生たちの進路は?

2024.01.22

【2024年度大学野球新体制一覧】注目大学の野球部主将・新体制はどうなったか?

2024.02.16

【関西地区高校・大学監督人事】天理の名将・中村良二氏が大阪学院大に、後任は天理大6連覇指揮官! 近大、関大、立命大なども監督交代!