Interview

【広島4位】世代トップクラスの超強肩捕手・清水叶人(健大高崎)は、なぜ高卒プロを意識できる選手になれたのか?

2022.12.28
【広島4位】世代トップクラスの超強肩捕手・清水叶人(健大高崎)は、なぜ高卒プロを意識できる選手になれたのか? | 高校野球ドットコム
健大高崎・清水叶人

 今年の健大高崎(群馬)の強打の捕手として活躍し、広島から4位指名を受けた清水 叶人捕手。高校通算25本塁打の長打力と、スローイングタイム1.8秒台の強肩を武器とする強肩強打の持ち主だ。その成長について、ドラフト前にインタビューを行った。

 清水の成長の歩みを知ってもらえば幸いだ。

小学校の時から強肩が際立っていた

ーー捕手人生のスタートについて教えて下さい。

清水:自分は小学3年生から捕手をはじめました。

ーー当時の憧れの選手はいましたか?

清水:阿部慎之助選手です。左打ちという共通点もありますし、憧れていました。地元の[stadium]敷島球場[/stadium]で野球観戦をしていた時にライトスタンドにホームランを打ったので憧れの存在です。

ーー強肩が魅力ですけど、小学校の時から肩には自信があったのでしょうか?

清水:小学生の時から遠投をしていて、肩にはずっと自信がありました。

ーー小学校の時、遠投は何メートルぐらいでしたか?

清水:ソフトボール投げで71メートルだったので、小学校の頃は85メートルくらい飛んでいたと思います。

ーーどうしてそんなに遠くへ投げることができるようになったのでしょうか?

清水:小学生の時から投げることが好きだったので、気づいたら強くなっていました。

ーー高崎ボーイズでは何番を打っていましたか?

清水:5番キャッチャーでした。

ーー小学校時代からセカンドスローには自信がありましたか?

清水:もちろん自信がありました!

[page_break:捕手育成に定評のある健大高崎に憧れて入学]

捕手育成に定評のある健大高崎に憧れて入学

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健大高崎・清水叶人

ーー今は強打者というイメージですが、ホームランを打つ選手だったのでしょうか。

清水:そんなことはなかったです。自分はホームランバッターというわけではなかったので、単打で繋いで、たまにホームランという感じでした。

ーー地元・高崎出身で、やはり健大高崎に憧れていたのでしょうか?

清水:キャッチャーの育成がすごいと思っていて、いいキャッチャーを多く輩出していると思っていました。そして練習を見学した時に、バッティングも凄い選手がたくさんいたので、見学した時に決めました。

ーー捕手となると、2学年上に戸丸 秦吾捕手(立教大)がいましたね。

清水:戸丸さんとは小学生の時から一緒に野球をやっていました。一緒にトレーニングをしたり、小学生の時から親交がありました。当時から憧れていました。

ーー健大高崎は良い捕手が多く、やはり成長のきっかけになったのではないでしょうか。

清水:1学年上に綱川 真之佑さん(中央大)、2学年上に戸丸さんがいたので、いい先輩に恵まれながら成長できたと思います。

ーー自慢のスローイングではどんなところを磨きましたか?

清水:元々、自分は肩が強くて、そこには自信がありましたが、捕ってからのスピードというのが遅かったので、そこを練習から意識してやっていたら、速いタイムが出るようになりました。

ーーそのためにステップで意識していることは?

清水:捕る前から動いたり、軌道にしっかり入ることを意識していて、送球する前から準備することが大事だと思います。

ーープロで参考にしている選手はいますか?

清水:(ソフトバンクの)甲斐 拓也選手(楊志館出身)は捕ってから速いので、動画で見たりしました。

ーー練習ではかなり遠投をやっていましたね。遠投を大事にするのでしょうか?

清水:遠投は大事にしています。肩を強くする方法の1つなので、小さい時からやってきました。短い距離で低いライナーを投げることも大事なので、ライナー性も大事だと思います。

最終学年に打撃面が開花

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健大高崎・清水叶人

ーーバッティングは赤堀コーチの影響が大きいでしょうか?

清水:赤堀さんの指導もあります。あとは1学年上が強力打線で、その中で一緒に練習をしていたので、先輩にアドバイスをもらいながら成長できたかなと思います。小澤さん(早稲田大)にも色々聞いたり、他にもいい選手がたくさんいたので、一緒に練習していく中でバッティングは良くなっていきました。

ーーホームランを量産できると思わなかったようですが。

清水:ホームランは元々打つ選手ではなかったので、ホームランを打てるようになったのは先輩や指導者のおかげだと思います。

ーーバッティング練習ではどんな事を意識してやっていましたか?

清水:木製でヘッドの重さがありますので、そこに対応しないと木製は難しいので、そこをしっかりやっていきたいです。これから磨いていきたいです。

ーー最後の夏に打てた要因は何でしょうか?

清水:最後の夏は状況に応じたバッティングを心がけていて、ホームランが欲しい時はホームラン、ヒットが欲しい時はヒットを打ちたいと、狙いを分けることができたので、それが打てた要因だと思います。

ーーキャッチャーとして投手を引っ張ることが多かったですね。

清水:健大高崎には超高校級ピッチャーがいないので、会話を増やして、投げたい球種だったり、バッターの特徴を捉えた配球だったり、そういった部分でピッチャーと会話をしていきました。

ーー高卒プロはいつ頃から考えていましたか?

清水:元々は東京六大学へ進学を考えていましたが、秋の大会で3本ホームランを打てて、監督さんにプロに行ける能力があると言われて、プロを目指すようになりました。

ーー公式戦での通算6本塁打と多いのも素晴らしいですね。

清水:公式戦の方が集中力も高まりますし、公式戦ではかなり打っていると思います。

ーー現在はどんな練習をしていますか?

清水:木製(バット)というのは金属と違って重たいので、当たる確率を意識しながら練習しています。

ーー打撃練習ではかなりの量をこなしていました。

清水:振る体力をつけていかないと上の世界では通用しないと思うので、振りまくって基礎体力をつけていくことが大事だと思うので、これからもしっかりやっていきたいです。

ーートレーニングとかもやりますか?

清水:夏の体ではまだ上のレベルでは通用しないと思うので、まずは食事をいっぱい摂って、筋トレして、大きな体を作っていきたいです。

ーー体重の増加は見られましたか?

清水:夏の大会で78キロだったので、5キロ増えました。ウエートトレーニングだけではなく、夏休み中も食事をたくさん摂ったりしていました。

ーー志望届を出して1日1日の取り組み方は変わってきた?

清水:1日1日が大事になってくるので、暇のない1日を作りたいので、毎日練習しています。

ーー同学年で意識する選手はいますか?

清水:やっぱり大阪桐蔭松尾 汐恩選手(DeNA)と、聖光学院山浅 隆之介選手は甲子園でも活躍していた選手なので、そこに負けじと、ついていきたいです。

ーー最後にどんな選手になりたいですか?

清水:打てるキャッチャーというのを目指しているので、そういう部分では打って守れる選手を目指していきたいです。

(取材:河嶋 宗一

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