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春夏と「4強」が君臨、新チームからは新しい風が吹くか<青森>

2022.12.17

春夏と「4強」が君臨、新チームからは新しい風が吹くか<青森> | 高校野球ドットコム
野呂洋翔(八戸学院光星)

 2022年の高校野球のイベントは終了した。今年も全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの今年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。

 今年の青森県では、春季大会と夏の選手権予選では、4強が同じ顔ぶれで、青森山田八戸学院光星八戸工大一弘前学院聖愛の「4強」が君臨した。春季優勝は青森山田、夏の甲子園に出場したのは八戸学院光星。8強に広げれば、弘前工東奥義塾も春夏に8強入りを果たしている。

 春夏の甲子園出場に目を向けても、上記の「4強」は強さを誇っている。2000年以降、この「4強」以外で夏の甲子園代表校となったのは、2015年三沢商だけ。センバツでも昨年21世紀枠で選出された八戸西を除けば、2000年以降の一般枠でこの「4強」以外の選出はなく、1985年の弘前工までさかのぼらないといけない。

 今年の秋季大会では弘前東が準優勝した。2回戦で八戸学院光星を破り、準々決勝では東奥義塾に勝利。決勝も中盤から終盤にかけて追い上げる試合展開で7対10と大きく離されたわけではなかった。4強入りを果たした青森商とともに、「4強」の牙城を崩す新しい風となりえるのか。来年の頑張りに期待したい。

 

▽2022年青森県代表の甲子園成績
★センバツ 出場なし
★夏甲子園
 八戸学院光星 2回戦敗退
  1回戦〇7-3 創志学園(岡山)
  2回戦●5-6 愛工大名電(愛知)

▽青森県2022年主な大会記録
【春季】
優勝 青森山田
準優勝 弘前学院聖愛
3位 八戸学院光星
4位 八戸工大一
8強 木造
   東奥義塾
   八戸工大二
   弘前工

【選手権】
優勝 八戸学院光星
準優勝 八戸工大一
4強 青森山田
   弘前学院聖愛
8強 弘前工
   青森北
   八戸工大二
   東奥義塾

【秋季】
優勝 青森山田
準優勝 弘前東
3位 八戸工大一
4位 青森商
8強 八戸学院野辺地西
   東奥義塾
   弘前
   青森北

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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