北照が快勝で準々決勝へ!先発の田中が完封、打線も10安打
取材を受ける北照・田中投手
<秋季北海道高校野球大会:北照6-0北見柏陽>◇2日◇2回戦◇札幌円山
30日の1回戦で強豪・駒大苫小牧を破った北照と、北見柏陽の対戦だ。北照は前の試合、エース・上川 貴之(2年)が1失点完投の投球を見せ、エースとしての役割を果たしている。打撃では捕手の阿部 達乃介(2年)が先制適時打を含む2安打2打点と活躍。バッテリーで試合を盛り上げた。一方、北見柏陽は1年生を中心としたメンバー。エースの山内 悠生(1年)は182センチ左腕。直球に力があるのが特徴の投手だ。
ではこの試合に目を移そう。北見柏陽の先発は1年生エースの山内。北照の先発はエース・上川ではなく1年生の田中 大晟(1年)。上川は3番・右翼での出場で、上川を温存する作戦に出た。
試合は序盤、互いに得点の機会を伺うも、2回まで無得点の試合展開となった。
試合は3回に動く。3回裏、北照は2死から1番・谷口 塁(2年)の左中間を破る二塁打で得点圏に走者を進めると、2番の手代森(てしろもり)琉輝(1年)が適時左前安打を放って1点を先制する。
北照はさらに5回裏、先頭の手代森が左二塁打と相手左翼手のエラーにより無死三塁とすると、3番・上川の中犠飛で1点を、6回裏には2死二、三塁として、1番・谷口の右越え適時三塁打で2点を加えて4対0とリードを4点に広げた。
さらに北照は7回、8回に1点ずつを加え、6点差に。試合はそのまま終わり、北照が6対0で勝利した。北見緑陵は散発3安打で完封負け。来年に向けてチームの立て直しは急務だ。
北照の上林弘樹監督は9回無失点で10奪三振だった先発の田中について、「良く投げた。テンポもコントロールも良かった」とねぎらい、「上川と田中の2本柱で勝ち上がりたい」と話した。次は昨年の秋季大会王者・クラーク記念国際との対戦。「食らいついて、いい試合をしたい」と落ち着いて話していた。
一方、敗れた北見柏陽の鈴木快監督は「細かいところの連携や振りの強さについていけないところがあったと思う。今後はこれを克服していきたい」と語った。
(文=小林 英介)