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東邦、愛工大名電が一歩リードか 大垣日大なども注目したい東海大会の見どころ

2022.05.19

東邦、愛工大名電が一歩リードか 大垣日大なども注目したい東海大会の見どころ | 高校野球ドットコムトーナメント表
東海大会の組み合わせ

 第69回春季東海地区高校野球大会が今月21日から、今年は愛知県を主管として[stadium]小牧市民球場[/stadium]と[stadium]刈谷球場[/stadium]で開催される。その組み合わせが決まった。4月から開催された、各県大会の結果や戦いぶりから、大会を予想してみた。

東邦、静岡など名門から、浜松開誠館などフレッシュなチームも

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法月 彰弘(静岡)、廣﨑 蓮(浜松開誠館)

 東海4県を比較してみよう。

 昨秋は決勝には静岡県の2校が残ったが、その静岡県では昨秋の決勝に残った2校はいずれも姿を消し、3位校として出場した静岡が、今春も2位校として出場を果たしている。1位校で出場の浜松開誠館は、創部以来25年、フレッシュな初出場となった。濃いグレーと赤の強烈なデザインのユニフォームも斬新だ。

 これに対して、岐阜県は近年、上位4校の顔ぶれは、ほぼ顔ぶれは変わらない。今春も、昨秋にも出場している岐阜第一が1位校、今春のセンバツにも出場した大垣日大が2位校として出場だ。

 三重県勢も1位校の津商は2年連続5回目の出場。2位校の津田学園は7大会連続8回目の出場となる。両校ともに、秋季大会からの連続出場でもある。そういう意味では、県内では安定した力を示しているといっていい。

 県大会の各校のレベルとしては、上位校は4県では一番だと思われる愛知県からは1位校で東邦、2位校として愛工大名電が出場する。戦力比較から見ても、戦前の予想通りに勝ち上がった両校だったが、意外にもどちらも昨秋は東海大会進出を果たせていない。

 しかし、今大会では、この両校が投手陣の層や打撃力を見ても、優勝候補の双璧とみていいであろう。今大会は、地元開催でもあり、どちらも決勝までは残り、開催県としての意地と責任も果たしたいところであろう。


各対戦カードの注目ポイントは?

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有馬 伽久(愛工大名電)、三浦 心空(東邦)

 組み合わせから見ていこう。

 東邦に挑むのは津田学園だ。津田学園の投手陣が早川 侑希外野手(3年)、加藤 楓太内野手(3年)、城 幸佑外野手(3年)ら、東邦強力打線にどこまで対処できるかというところになろうか。

 また、東邦は投手陣も経験豊富な三浦 心空投手(3年)を中心に2年生の宮國 凌空投手、服部 皇雅投手らも高い能力を示しており層が厚い。それを落合 智哉捕手(3年)が冷静なリードで引っ張っていく。プロ野球で今季売り出し中の中日・石川 昂弥内野手(東邦出身)の弟、2年生の石川 瑛輝捕手も代打で起用される可能性もありそうだ。

 その勝者と準決勝で当たるのは、岐阜第一静岡の勝者だが、岐阜第一は東海大会の常連になりつつあるが、スタミナも豊富な弘川 泰喜投手(3年)が静岡打線相手にどこまで投げられるかというところだ。

 静岡打線は、例年に比べて破壊力はもう一つという印象だが、リードオフマン山本 和輝内野手(3年)のセンスの良さは光る。また、プロ注目の吉田 優飛投手(3年)が登板するのかどうかも注目される。投げないまま、4番右翼手という起用もあり得る。

 県大会では、投手陣としてはむしろ、法月 彰弘投手(3年)が軸となって大きく成長して自信も得た。それに、昨夏も投げていた鈴木 脩矢投手(3年)もおり、相変わらず層は厚い。

 反対ゾーンの津商大垣日大は4、5点をめぐる点の取り合いとなりそう。
 津商は左腕古田 宏紀投手(3年)と昨秋の背番号1坪井 将英投手(3年)、中西 凌大投手(3年)の3投手は遜色ない。

 大垣日大は甲子園でも投げた左の五島 幹士投手(3年)、右の山田 渓太投手(2年)を注目度の高いクレバーな西脇 昂暉捕手(3年)がリードする。超ベテラン阪口 慶三監督が、上手に選手個々の能力を引き出している。

 初出場の浜松開誠館は百戦錬磨の愛工大名電に挑む。県大会初優勝で勢いに乗っている浜松開誠館が、どんな戦いをしていくのか見ものでもある。そのキーとなるのが、2年生ながら1番を任されることの多い廣﨑 蓮外野手(2年)だろう。状況によってはリリーフのマウンドに登ることもある。

 元中日で、常葉菊川時代には夏の甲子園で準優勝に導いた実績もある佐野 心監督の采配はじめ、古池 拓一コーチと小島 宏務コーチの中日出身スタッフが作り上げたチームが大舞台で強豪に対してどのような戦いをしていくのかも興味深い。

 愛工大名電は、エース有馬 伽久投手(3年)の注目度が高いが、かつての中日の守護神岩瀬 仁紀を親に持つ岩瀬 法樹投手(3年)も期待が高い。打線は硬軟織り交ぜた破壊力がある。

 戦力比較ということだけで言えば、開催県の愛県勢同士の決勝もありえそうだが、勝負はやってみないとわからない。初出場の浜松開誠館が初戦を突破すれば、快進撃をして旋風を巻き起こす可能性もある。岐阜第一も勢いに乗れば、一気に頂点に立つ可能性もある。

(文=手束 仁

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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