News

豪雪地帯から21世紀枠出場の只見、個の力を誇る大垣日大に挑む

2022.03.07

豪雪地帯から21世紀枠出場の只見、個の力を誇る大垣日大に挑む | 高校野球ドットコム
五島幹士、室井莉空

豪雪地帯から21世紀枠出場の只見、個の力を誇る大垣日大に挑む | 高校野球ドットコムトーナメント表
浦和学院、敦賀気比などが属するブロック
大阪桐蔭、花巻東などが属するブロック
ベスト8以上の組み合わせ

豪雪地帯から21世紀枠出場の只見、個の力を誇る大垣日大に挑む | 高校野球ドットコム大会特集
第94回センバツ大会概要
第94回センバツ出場校一覧
BIG4特集
第94回センバツ注目選手【投手】
第94回センバツ注目選手【野手】
インタビュー記事一覧
コラム記事一覧
2021年秋の大会 上位進出校一覧
出場校に在籍する日本代表経験者

 第94回選抜高校野球大会([stadium]阪神甲子園球場[/stadium])の組み合わせ抽選が行われた。3月18日の開幕から熱戦が繰り広げられるが、注目のカードを取り上げたい。

 昨年秋の東海地区でベスト4から、準優勝した聖隷クリストファー(静岡)を逆転して選出された大垣日大(岐阜)。初戦の相手は21世紀枠出場の只見(福島)に決まった。選考された主な理由に「個人の力」が挙げられた大垣日大のプレーが注目される。

 打線では4番に座る西脇 昂暉捕手(3年)が中心。センバツ選考理由のなかで触れられたが、昨年秋の東海大会1回戦、プロ注目右腕の静岡・吉田 優飛投手(3年)から決勝の勝ち越し弾を放ったことは有名だ。昨年秋の公式戦は打率.375で、打点もチームトップタイの8打点を誇る。捕手でもあり、まさに攻守の要だ。

 チームトップの打率を誇るのは昨年秋は2番を務めた伊藤 成大内野手(3年)で、公式戦.465をマークした。トップバッター河村 岳竜外野手(3年)は50メートル走6秒を切る俊足で、3番に座る背番号1の五島 幹士投手(3年)はスイッチヒッターで左右とも広角に打ち分けられるセンスある打者と、上位打線は気が抜けない。

 投手陣は五島と山田 渓太投手(3年)の継投が多かったが、昨年秋の公式戦ではともに防御率1点台だった。主に先発役の五島は多彩な変化球と制球力が武器。外野手も兼ねる救援役、2年生右腕の山田は直球で押すタイプで、打者に立ち向かう投球ができる。センバツ選考理由で投げっぷりがよくマウンド度胸があると評価された右腕の強気な投球にも注目される。将来性を評価された三松 将也投手兼内野手の登板はあるのか。

 個人の力が光るとされている大垣日大と対照的に、只見はチーム力で昨年秋の福島大会8強を勝ち取った。日本有数の豪雪地帯で、練習環境にはハンディはあるが、練習に工夫をこらして技術、体力をアップさせてきた成果を、最高の舞台で見せることになる。

 昨年秋の公式戦4試合のチーム打率は.234で、本塁打は1本だが、ここぞの打撃は光るものがある。4番室井 莉空内野手(3年)は打率.188ながら、福島大会4回戦の8回に決勝2点適時打を放ってチームに初8強をもたらすなど、勝負強さを持つ。室井は救援投手としても活躍。3試合14.1回、防御率0.63に抑えている。

 エース右腕の酒井 悠来投手(3年)と1番打者の酒井 怜斗外野手(2年)は兄弟。ともに地元の田んぼのあぜ道をランニングしながら成長を続けてきたという。努力は報われるか。

 東邦の監督としてセンバツ優勝1回、大垣日大の監督としてセンバツ準優勝(希望枠出場)1回を経験している阪口慶三監督のもとに、県外からも選手が集まる大垣日大と、県内出身の部員13人で初センバツに挑む只見の対決。大会第4日第3試合の1回戦、勝利の女神はどちらに微笑むのか。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.28

春の福岡地区を制した沖学園(福岡)、勝利のカギは異例の「決勝直前沖縄合宿」だった

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】錦江湾が1点差勝利!出水工の追い上げ、あと1点及ばず

2024.05.28

【大分】佐伯鶴城は4戦3勝、杵築は4戦で1勝<強化試合>

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】川内商工が2試合連続逆転サヨナラ勝ち!雨のため2試合が継続試合

2024.05.28

【北海道】北海が逆転勝利、27連勝で4季連続V達成<春季全道大会>

2024.05.25

【関東】白鷗大足利が初、逆転サヨナラの常総学院は15年ぶり決勝<春季地区大会>

2024.05.25

【熊本】九州学院、熊本工が決勝へ<NHK旗>

2024.05.25

首都2部優勝の武蔵大の新入生に浦和学院の大型左腕、左の強打者、昌平の主軸打者など埼玉の強豪校の逸材が入部!

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.25

【岩手】盛岡大附がサヨナラ、花巻東がコールドで決勝進出、東北大会出場へ<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商