聖光学院、仙台育英、花咲徳栄…甲子園常連校の連覇が次々と絶たれる
浜岡陸と伊藤樹
7月の高校野球は波乱が起こるのは毎年のことだが、今年のキーワードは「連覇が絶たれる」だ。
仙台育英(宮城)
独自大会を含めると4連覇中(17年、18年、19年、20年)
4回戦で仙台商の前に敗退。
聖光学院(福島)
県内では07年から20年(独自大会)を含め14連覇中。14大会連続出場がかかった今年は準々決勝で敗退。
山梨学院(山梨)
19年まで4年連続の甲子園出場。今年は5大会連続の甲子園がかかった山梨大会では準決勝で富士学苑に逆転負け。
八戸学院光星(青森)
18年から青森大会を連覇をしており、今年は3大会連続の甲子園出場がかかっていたが、準々決勝で弘前学院聖愛に逆転負けを喫している。
花咲徳栄(埼玉)
15年から5年連続甲子園、6年連続高卒プロを輩出している花咲徳栄。6大会連続の甲子園出場を狙った今大会は5回戦で山村学園に5対6でサヨナラ負けを喫した。
鳴門(徳島)
18年から3年連続(独自大会を含む)で徳島を制覇しており、今大会は夏4連覇、3大会連続の甲子園がかかった今大会は初戦で徳島池田に逆転負けを喫している。
明石商(兵庫)
3大会連続甲子園出場を狙っていたが、5回戦でセンバツ出場の神戸国際大附に惜敗。
今回挙げた6校はいわゆる「谷間」の世代ではなく、十分に優勝候補に挙げられる実力は備わっており、全国での躍進が期待されただけに、敗退の報道を聞いて、衝撃が走ったファンも多いだろう。
現在、長期の連覇がかかっているのは、智辯和歌山も4大会連続甲子園、県5連覇と近江の3大会連続甲子園と県4連覇、東海大相模の2大会連続甲子園と県3連覇である。
現在、長期の連覇がかかっているのは以下の通り。
・智辯和歌山(和歌山):4大会連続甲子園、県5連覇
・近江(滋賀):3大会連続甲子園、県4連覇
・東海大相模(神奈川):2大会連続甲子園と県3連覇
・藤蔭(大分):3大会連続甲子園
・高岡商(富山):4大会連続甲子園
・作新学院(栃木):10大会連続甲子園
・前橋育英(群馬):5大会連続甲子園
・花巻東(岩手):3大会連続甲子園
・旭川大高(北北海道):3大会連続甲子園
(文=河嶋宗一)