試合レポート

松原ボーイズvs羽曳野ボーイズ

2021.07.23

松原ボーイズが日本選手権切符!エース・南陽人が2度のマウンドで好投

松原ボーイズvs羽曳野ボーイズ | 高校野球ドットコム
2度の登板で好投を見せた南陽人(松原ボーイズ)

 7月17日、大阪・花園セントラルスタジアムにて、第52回選手権大会大阪中央支部予選の決勝が行われ松原ボーイズと羽曳野ボーイズが激突。試合は松原ボーイズが3対1と接戦を制し、8月2日に開幕するリポビタンカップ第52回日本少年野球選手権大会への出場権を掴んだ。

 松原ボーイズの先発は、背番号1の南陽人投手(3年)。力強いストレートが魅力の右腕で、チームの関係者も「130キロ中盤から後半は出てる」と太鼓判を押す本格派右腕だ。
 序盤から甘く入ったボールを捉えられ、ランナーを背負う苦しい投球となったが、勝負どころで三振を奪いしっかりとゲームを作る。

 一方の羽曳野ボーイズは、背番号8の左腕・吉田翔輝投手(3年)が先発マウンドに立つ。チームでは決してエースの位置づけではないと話すが、クセの無いしなやかなフォームからノビのある球を投げ込み、ゲームメイク能力に優れた左腕だ。カーブやチェンジアップといった緩急を上手く使いながら、松原ボーイズ打線を上手くかわし、スコアボードに「0」を並べていった。

 両投手の好投で、試合は4回まで0対0と激しい投手戦となったが、5回に遂に試合が動く。
 5回裏、松原ボーイズは無死二、三塁のチャンスを作ると、8番・石橋塁斗選手(3年)が適時打を放ち先制点を挙げると、さらにその後一死満塁となり2番・桜野凪人選手(3年)がセンターへの2点適時打を放ち追加点。大きな先制点を挙げた。

 松原ボーイズは、4回からは球数制限から南投手を一度マウンドから下げて、背番号6の村田駿投手を起用。南投手は遊撃の守備につき、再登板に備えた。

 そして3対0のまま迎えた7回表、松原ボーイズは一死二、三塁のピンチを迎えると、エースの南投手を再びマウンドに送り逃げ切りを図る。二死から4番・長岡汰一選手(3年)の三安で得点を許すものの、後続を打ち取ってゲームセット。
 松原ボーイズが接戦を制して、見事日本選手権大会への出場権を掴んだ。

 好投見せた南投手は試合後、「調子はいつも通りでした。春の全国大会では1回戦で悔しい負け方をしたので、絶対リベンジしたいと思います」と日本選手権へ強い意気込みを見せる。

 一方、敗れた羽曳野ボーイズも、日本選手権の出場こそ逃したが、松原ボーイズと共にジャイアンツカップへの出場権は掴んでいる。先発した吉田投手は悔しさを見せつつも、「ジャイアンツカップでは、松原ボーイズを倒して全国制覇したいと思います」とリベンジを誓う。
 両チームが、全国の舞台でどんな戦いを見せるのか注目だ。

(記事=栗崎祐太朗

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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