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熊本の大砲に滋賀の快速サウスポー!この春高校野球に飛び込むスーパー中学球児たち31名を紹介!

2021.01.10

 2020年はコロナウイルスの感染拡大により、野球界も大きく試合の開催を日数を減らした。中学野球も例外ではなく、選手にとってのアピールの機会は大きく減少したが、それでも限られた試合数のなかでも高いパフォーマンスを見せた選手は多くいた。

 今回はその中からこの春から高校野球の舞台に飛び込む、注目の選手をピックアップした。今年は時間が限られた中での取材となったが、1年後、2年後の活躍に期待を込めながらご覧いただきたい。まずは東日本から見ていこう。

東日本は関東を中心に好打者が目白押し

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山内教輔(武蔵狭山ボーイズ)、緒方漣(オセアン横浜ヤング)

 まず東北地区では秋田北シニアの快速右腕・小玉湧斗投手の名前を挙げたい。177センチ・60キロと体は細身だが、130キロ後半のキレのある直球を投げ込み、変化球の精度も高い。牽制やフィールディングなど身のこなしも良く、体の強さが加われば本格派右腕として大きな注目を浴びるだろう。

 また近藤悠人(宮城仙北ボーイズ)も力のある投手だ。175センチ、体重80キロのガッチリとした体格から130キロ後半の直球を投げ込み、ピンチになるほどギアが上がる強気な性格も大きな持ち味だ。

 関東地区では、好打者が目白押しだ。
TV番組でも高い長打力を披露した小野勝利(狭山西武ボーイズ)に松本ジョセフ(戸塚シニア)、全国選抜大会で本塁打を放った青山達史(世田谷西シニア)や、奥戸球場のライト照明直撃の本塁打を放った齋藤敏哉(修徳中)などスラッガーとして期待の選手が並ぶ。

 中でも特に注目なのは、武蔵狭山ボーイズの山内教輔だ。スイングの柔らかさ、変化球への対応、アグレッシブなメンタリティ、すべてにおいて高いレベルにあり、怪我さえなければ早い段階から試合に出場できるだろう。投手としても実戦力があり、後々はチームの象徴のような存在になるのではないだろうか。

 また緒方漣(オセアン横浜ヤング)や小川大地(中本牧シニア)といった守備力にも定評のある選手もおり、投手でも142キロ右腕のハッブス大起(上尾シニア)や144キロ右腕の盛永智也(小山城南中)、190センチサウスポーの針金侑良(東練馬シニア)など速球派投手の活躍も目立った。
捕手でも、本田凌太(浦和シニア)や及川将吾(佐倉シニア)といった実戦力の高い選手がおり、コロナ渦でも全体的に好選手が揃った印象だ。

 そして中部地区では、右腕の渡邉聡之介(千曲ボーイズ)が注目だ。切れのある直球は140キロを計測し、ボディバランスも良くまだまだ伸びしろを感じさせる。ここからの成長が非常に楽しみだ。
また瀬戸シニアの萩宗久は、抜群の身体能力が持ち味のアスリート型の野手だ。身長は184センチに達し、50メートル走6秒台前半の俊足と強肩が大きな魅力。スイングの強さもさることながら、内野も外野も守れるユーティリティ性も光り、スケールの大きさを感じるまさに原石だ。

[page_break:関西では左腕の前田悠伍、九州ではスラッガー・百崎蒼生に注目!]

関西では左腕の前田悠伍、九州ではスラッガー・百崎蒼生に注目!

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前田悠伍(湖北ボーイズ)、中尾湊(飯塚ボーイズ)

 西日本に目を移すと、近畿地区では湖北ボーイズのサウスポー・前田悠伍が抜群だ。
無駄のない美しいフォームからキレのある直球を投げ込み、変化球もとにかく精度が高い。最速は昨春に記録した137キロだが、140キロ超えの気配も漂っており、将来性も現時点の完成度も頭一つ抜けている。本格派左腕として期待大だ。

 そして右腕では、小坂悦義(京都ヤングフレンド)と高松成毅(播磨ボーイズ)の名前を挙げたい。小坂はがっちりとした体格から140キロを超える直球を投げ込み、体の強さが目を引く。そして高松もチームの関西選手権優勝に貢献した完成度の高い右腕で、直球も変化球もコマンド能力が高い。共に高校野球では、早い段階から試合に出場する可能性がある。

 その他打者では、卓越したバットコントロールが武器の長岡真一郎(桜井シニア)、強肩強打が持ち味の南川幸輝(浜寺ボーイズ)と二人の好捕手がおり、近畿地区はバッテリーに実力者が多い印象だ。

 続いて中国・四国では3名の選手を紹介する。
広島県の東広島ボーイズには、広島カープジュニア出身の2名の好選手がいた。右腕の月野龍は、183センチ・82キロと屈強な体格を持ち、130キロ後半のパワフルな直球を投げ込む。また内田瑛斗は、チームでは3番・遊撃手を務めた走攻守の三拍子が揃った選手だ。守備では球際の強さが光り、打撃では長打力を武器にポイントゲッターにもチャンスメイカ―にもなれる打者だ。

 四国地区では、寿賀弘都(高松シニア)が高い潜在能力を持つ。体全身を使って投げ込む直球は130キロ後半を記録し、しなやかさも兼ね備えている。体格面でもまだまだ成長過程で、課題の安定感を克服すれば、高校野球でも大きな活躍ができるだろう。

 そして九州地区では、百崎蒼生(熊本泗水ボーイズ)が別格の存在感を放つ。両翼100メートルのHonda熊本グラウンド左中間スタンド深部に、特大の本塁打を放つほどの長打力が大きな魅力だが、俊足も兼ね備えるなど身体能力の高さが際立つ。広島東洋カープ・鈴木誠也選手のような、スケールの大きな打者に成長してもらいたい。

 また飯塚ボーイズの中尾湊も強肩強打の内野手だ。どっしりとした下半身から広角に強い打球を打ち分け、またショートの守備では小学校時代に投手として125キロを記録した強肩が猛威をふるう。中学1年時から、上級生に混じって試合に出場しており経験も豊富だ。

 その他にも強打の内野手である秋吉晟汰(京築ボーイズ)に藤田悠太郎(糸島ボーイズ)、高い守備力が魅力の江口翔人(筑後サザンホークス)、ミート力は九州でも指折りの田上夏衣(熊本北部シニア)、強肩捕手の一ノ瀬颯(南八幡ボーイズ)など今年も九州地区は高い潜在能力を持った選手が揃っている。

 今年度は日本代表の選抜もなく、アピールがなかなかできない世代となったが、それでも実力は例年にも負けていない選手たちが揃った。彼らが高校野球界を沸かせる日が今からとても楽しみだ。

(取材=栗崎 祐太朗

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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