野村佑希(花咲徳栄出身)がブレイク間近!狙うはポスト・中田翔の座
高校時代の野村佑希(花咲徳栄)
各チーム、来シーズンへ向けて外国人選手の編成が進んでいる。そんな中、打倒パ・リーグに燃える日本ハムはバーヘイゲンとロドリゲスの契約合意、そしてビヤヌエバの退団が発表された。
ビヤヌエバは昨シーズン巨人でプレーしたが1年で退団し、今シーズンから日本ハムへと加入した。強打の三塁手として期待されたものの、開幕前に虫垂炎の手術を受けたことで出遅れ。その後も故障があり54試合の出場にとどまった。残した成績も打率.220(168打数-37安打)、4本塁打と期待に応えることができたとはいいがたい。自由契約となってしまうのも致し方ないだろう。
打撃面を重視される三塁ということもあり、ビヤヌエバの後釜として新外国人選手獲得の可能性は否定できない。しかし、来シーズン大きな飛躍を遂げそうな日本人選手がいる。来シーズンが高卒3年目となる野村佑希(花咲徳栄高)だ。
ルーキーイヤーの昨シーズン野村は一軍出場がなかったものの、今シーズンは開幕スタメンに抜擢された。途中で故障離脱があり21試合と出場試合数は少なかったものの、打率.257(74打数19安打)、3本塁打と結果を残した。
野村はフェニックス・リーグに参加しており、10試合消化時点で3本塁打を記録し長打力を見せている。打順も4番で8試合、3番で2試合に起用されていることからも、主軸候補として育成されていることがよくわかる。
日本ハムは大砲として今シーズン打点王を獲得した中田翔がおり、長きに渡って4番に座ってきた。しかし中田も来シーズンは32歳。あと5年、10年と4番として戦うことは現実的ではない。チームとして世代交代を図っていかねばならないだろう。
かつて中田は高卒3年目のシーズンに65試合の出場で、打率.233(210打数49安打)、9本塁打とプチブレイク。とくに7月20日のプロ初本塁打から出場11試合で8本塁打と爆発し、大砲としての片鱗を見せた。中田はこの年を足がかりに4年目は全試合に出場し、チームの顔となったのである。
ビヤヌエバの後釜として、そして中田の後釜として、野村は来シーズン三塁の定位置を獲得し結果を残すことができるだろうか。高卒3年目の若武者に注目だ。
<今シーズン成績>
野村佑希(日本ハム)
21試合 打率.257(74打数19安打) 3本塁打 18打点
(記事:勝田聡)