News

大会史上最速144キロをマーク!マエケンの同期・冨田康祐(元横浜DeNA)がマスターズ甲子園でMIP賞を獲得!

2019.11.09

大会史上最速144キロをマーク!マエケンの同期・冨田康祐(元横浜DeNA)がマスターズ甲子園でMIP賞を獲得! | 高校野球ドットコム
冨田康祐

 11月9日に開催された第16回マスターズ甲子園2019。各地の予選を勝ち抜いた精鋭16校が高校野球の聖地・甲子園に一堂に集結した。その学校の中にはかつて高校野球でトップに君臨したPL学園がいた。

 OB会長に今年から就任し、名実ともに野球界でトップにいる名選手・桑田真澄氏をはじめとする往年のスター選手たちが参加したが、その中で利根商戦の先発のマウンドにあがったのが冨田康祐選手だ。

 1988年生まれで前田健太と同級生の冨田は、PL学園卒業後は青山学院大に進むも途中から独立リーグの、四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナースに入団。2011年のドラフトで横浜DeNAベイスターズに育成1位で入団。2014年までプレーするが、その後はアメリカやメキシコに渡るも2016年に現役を引退。

 現在は社会人として仕事をしている冨田。試合前はリラックスムードでアップをしているように見えたが、久しぶりの甲子園について聞くと、「緊張感が全然違いますね」と気持ちが高ぶっていたことを話す。

 その冨田は先頭バッターを四球で歩かせたことを皮切りに失点。「今日の試合で点数を取られたのは僕だけだったので悔しいですね」と少し残念そうに試合を振り返った。
 それでも大会史上最速となる144キロをマークし、甲子園に訪れたファンをどよめかせた。こうしたピッチングが認められ、初日のMIP賞(もっとも優れた投手に贈られる賞)を受賞。「投げている時は必死でした(笑)」と言いながらも甲子園に駆け付けたスタンドの野球ファンに、強い印象を残してくれた。

 甲子園のマウンドに立てて「これだけ大きな球場で投げることはないので、そういった面ではいい緊張感で投げられたと思います」と振り返った冨田。現在は母校の野球部は休部状態だが、当時のことを振り返ってもらうと感謝の言葉を口にした。

 「3年間はとても厳しい練習でしたし、上下関係も厳しかったです。けど、こうやってOBが集まったときにみんなで野球を楽しくできるのは素晴らしいことだなと思います。
 またPLでの厳しい3年間が合ったおかげで、社会人になっても礼儀とかそういった面で、周りの方からは『素晴らしいね』と言っていただけることもあるので、素晴らしい3年間だったと思います」

 野球の第一線を退いた冨田だが、高校野球3年間で培ったPLの魂は、社会の第一線で必ず活かされるはずだ。

(取材=田中 裕毅)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.03

【滋賀】近江、滋賀学園などが夏のシード権をかけた準々決勝へ!<春季県大会>

2024.05.03

目指すは世界一!代表候補の座を射止めた6人の逸材たち

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.05.03

【春季埼玉県大会】山村学園の打線が爆発!エース西川も好投!立教新座を一蹴し準決勝進出!

2024.05.03

【春季埼玉県大会】花咲徳栄、投手陣の底上げに成功!中学時代から注目された左腕コンビの活躍でベスト4へ

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.29

【福井】福井工大福井、丹生、坂井、美方が8強入り<春季県大会>

2024.04.29

【春季埼玉県大会】今年の西武台はバランス型!投手陣の完封リレーで初戦突破!

2024.04.28

【静岡】藤枝明誠、日大三島、浜松開誠館、静岡などが8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>