楽天・弓削隼人が2戦連続好投でローテ前進! 田嶋大樹らがいる母校・佐野日大高校のOBは?
楽天の先発投手陣に新星が現れた。身長193センチの長身左腕・弓削隼人である。弓削は2018年ドラフト4位で指名され入団。今シーズンが1年目となるルーキーだ。
弓削は開幕6戦目となる4月4日にプロ初登板初先発を果たすが、勝利投手の権利まであと2人というところで無念の降板。その登板翌日に登録を抹消されてしまう。
それからおよそ4ヶ月が経ち、再昇格を勝ち取った7月30日。その日の登板では日本ハム相手に9回2安打完封。嬉しいプロ初勝利を飾っている。中6日で臨んだ8月6日の西武戦でも7回無失点の好投で2連勝。新人の大型左腕がローテーション入りを掴みつつある。
そんな弓削は佐野日大高校出身。今シーズンもOBがNPBの舞台で活躍している。
実績ある澤村、結果を残す田嶋らを筆頭に後輩の無念を晴らせるか
高校時代の田嶋大樹
実績面では澤村拓一(巨人)が一歩抜けている。高校時代に甲子園出場経験はなかった沢村は、同校から中央大を経て2010年ドラフト1位で巨人へと入団。いきなり2ケタ勝利をマークし新人王を受賞。その後、中継ぎに転向し2016年には最多セーブのタイトルも獲得している。
今シーズンは先発、中継ぎと双方で起用されながら28試合で防御率2.62。6月以降は21試合で失点したのは4試合しかない。確固たる勝ちパターンではないが、まずまずの結果を残している。
その他には、2017年ドラフト1位でオリックスに入団した田嶋大樹、楽天で中継ぎとして活躍する西宮悠介が名を連ねる。田嶋は故障で出遅れたが、現在は先発ローテーションに入り3勝3敗、防御率2.14。援護に恵まれず貯金をつくることはできていないが、投球内容は悪くない。
西宮は中継ぎとして14試合に登板したが、結果を残せずに6月14日に登録を抹消された。その後はファームで汗を流している。
栃木県は、作新学院高校が9年連続で全国高校野球選手権大会(以下、夏の甲子園)に出場中。後輩たちは今年も聖地に届かず、同校は2010年以来、夏の甲子園から遠ざかっている。
OBたちには、後輩たちの無念を晴らせるような活躍を期待したい。
<今シーズン成績>
澤村拓一(巨人)
28試合/2勝1敗1S7H/34.1回/奪三振33/与四球12/防御率2.62
西宮悠介(楽天)
14試合/1勝0敗1H/16.1回/奪三振21/与四球17/防御率7.71
田嶋大樹(オリックス)
8試合/3勝3敗/42回/奪三振37/与四球18/防御率2.14
弓削隼人(楽天)
3試合/2勝0敗/20.1回/奪三振11/与四球4/防御率0.44
※数字は2019年8月8日終了時点
文=勝田聡