「日本 vs メキシコ」出場選手から見える「将来への投資」
高校以来の侍ジャパンのユニフォームを背負う清宮幸太郎(右)と梅野雄吾(左)
2月18日、ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019「日本 vs メキシコ」に出場する野球日本代表「侍ジャパン」トップチームのメンバー28名28選手が発表された。初選出となった選手が13名と話題になったが、まだ一軍で高い実績を残していない選手も選出されている点である。清宮幸太郎の選出が話題となったが、高卒1年目で7本塁打を放ったものの、まだ開幕一軍レギュラーの座が確定されたわけではない。それでも選出したのは将来へ向けて「投資」したい意向が見える。
侍ジャパン強化・本部長の山中氏からも説明があったように、東京五輪、2020年以降のトップチームの主力候補として若手選手を選んでいる。
その年代ごとの強みを選んでいるのは興味深い点だ。梅野雄吾(東京ヤクルト)、山本由伸(オリックス)の1998年世代は投手が豊作で、清宮、村上宗隆(東京ヤクルト)の1999年世代は野手が豊作だった。その年代のトッププロスペクトが選ばれたのは同世代の選手を刺激する意味でも大きい選出ではないだろうか。藤原恭大、吉田輝星などタレント性豊かなミレニアム世代も数年後にはどんどん絡んでくることが予想される。
選ばれた4人はこの強化試合を機に、ステップアップすることができるか。