News

千葉ロッテ・山口 航輝(明桜)が初打席二塁打から見えた技術面の進化

2019.02.01

千葉ロッテ・山口 航輝(明桜)が初打席二塁打から見えた技術面の進化 | 高校野球ドットコム
山口 航輝(千葉ロッテ-明桜)

 2月1日から始まったプロ野球春季キャンプ。千葉ロッテでは紅白戦が行われたがそこで目立ったのがドラフト4位の高卒ルーキー・山口航輝明桜出身)だった。9回、成田翔投手から二塁打を放ち、首脳陣にアピールした。

 ドラフト1位・藤原恭大が多くの注目を浴びる中、山口は自慢のバッティングを見せた。
 木製バットでも強引な押し込みをしてライバル・藤原の頭を超える二塁打。力強い打球だった。プロレベルの投手に対応ができたことに構えの変化がある。

 高校時代の山口は重心が高い構えで、やや後ろ足でタイミングを取る傾向が強く、始動も遅く、バットの出も遅かった。球速が遅い投手に対しては外回りのスイングでボールを捉え、力強い打撃ができていたが、吉田輝星レベルになると対応ができなかった。それが今では重心を低くしてタイミングを取っている。以前よりも始動の仕掛けが速くなったことで構えの立ち遅れがなくなり、グリップが体に入りすぎることもなくなり、高めのストレートに対してしっかりと対応ができている。

 

 成長の一端が見え、野手として生きるという気概が見えた打席でもあった。
 野手としてスタートを切る山口だが、まだ投手として諦めていない。12月のファン向けの入団会見で、
「僕は大谷翔平さんを目標としています。まだ二刀流は諦めていないからです」

そしてこう語った。
「吉田と対戦したいです。絶対に打ちたいです」

 と強く意気込んでいた。ライバルに打ち勝つためにキャンプまでじっくりと練習してきた様子がこの打席からうかがえる。これから実戦を重ねれば、新たな壁とぶつかるだろう。ただキャンプでの打席での工夫を見ると乗り越えられる選手だと信じている。石垣島キャンプを成長の場としたい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.03

目指すは世界一!代表候補の座を射止めた6人の逸材たち

2024.05.03

【滋賀】近江、滋賀学園などが夏のシード権をかけた準々決勝へ!<春季県大会>

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.05.03

【春季埼玉県大会】花咲徳栄、投手陣の底上げに成功!中学時代から注目された左腕コンビの活躍でベスト4へ

2024.05.03

【春季埼玉県大会】山村学園の打線が爆発!エース西川も好投!立教新座を一蹴し準決勝進出!

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.29

【福井】福井工大福井、丹生、坂井、美方が8強入り<春季県大会>

2024.04.28

【静岡】藤枝明誠、日大三島、浜松開誠館、静岡などが8強入り<春季県大会>

2024.04.29

【春季埼玉県大会】今年の西武台はバランス型!投手陣の完封リレーで初戦突破!

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>