Interview

「東京六大学経由でプロ入りを目指す!」文武両道を地で行く秀才型サウスポー・荒井駿也(東村山中央ボーイズ)

2018.12.21

 今年8月に、オーストラリアで開催された世界少年野球大会。日本代表として参加したボーイズリーグ選抜チームの中で、背番号1を背負ったのが荒井駿也(東村山中央ボーイズ)投手だ。バランスの良いフォームから投げ込まれる直球は140キロに達し、所属する東村山中央ボーイズでは4番も務め、まさに大黒柱としての活躍を見せた。
 今回は、そんな荒井投手に独占インタビューを行い、東村山中央ボーイズでの3年間や日本代表として参加した世界少年野球大会について振り返っていただいた。

東村山中央ボーイズは人間として成長できるチーム

「東京六大学経由でプロ入りを目指す!」文武両道を地で行く秀才型サウスポー・荒井駿也(東村山中央ボーイズ) | 高校野球ドットコム
ピッチングを行う荒井駿也(東村山中央ボーイズ)

―― 今日はよろしくお願いします。それではまず、東村山中央ボーイズに入団した理由や一番成長したと感じる部分を教えてください。

荒井駿也選手(以下、荒井) このチームは、野球の技術だけでなく人として成長できるチームです。小学校6年生の体験入部の時に、松岡監督が礼儀だとか人との関わりを教えて下さり入団を決めました。
 松岡監督は面倒見が良い方で、一人ひとりをしっかり見て下さります。自分の良いところだったり、悪いところを見つけてくれて、それを野球だけでなく人としての成長に繋げてくれます。自分の中では、人としてとても成長出来たと思いました。

―― ありがとうございます!ちなみに現在の最速は140キロと伺いましたが、球が速くなったきっかけはありましたか?

荒井 中学2年の自分たちの代になった時に、急に球が伸び始めました。一番体が成長した時期だったので、(身体の成長と共に)どんどんスピードも伸びていきました。
 またコーチもピッチングをしっかりと見てくれて、自分の悪いところを修正して、それが形になっていって伸びていきました。

―― 具体的にフォームのどういったところを修正しました?

荒井 自分は(上体が)開くのが速いピッチャーだったので、右手で壁を意識して投げました。そしたら、中学校1年生の時はMAX118キロだったのが、中学校2年生の時にはMAX132キロ、現在では140キロを投げれるようになりました。意識をしたら、変わるのだなと思いました。

―― 球種は何を投げていますか?

荒井 カーブ、スライダー、チェンジアップです。一番自信があるのはチェンジアップで、世界大会でもチェンジアップを有効に使いました。

―― 打撃も良く4番を打っているとのことでしたが、打撃で意識していることはありますか?

荒井 自分のポイントで合わせるような意識を持っています。最近、バッティングフォームが乱れていたのですが、世界大会の時に色んなコーチの指導を受けて、自分のポイントで合わせるような工夫をしたら最近打てるようになってきました。

―― なるほど!ちなみに勉強も凄く優秀と聞きましたが、普段はどれくらいの時間勉強はされていますか。

荒井 平日は2時間ぐらいですね。あと間を見つけて取り組んでいます。塾は行ってません。

[page_break:「チームに迷惑をかけた」悔いの残る世界少年野球大会の決勝]

  東村山中央ボーイズの松岡監督の指導もあり、選手としても人としても大きく成長を遂げた荒井選手。その成長の証として、荒井投手はボーイズリーグ日本代表に選出され、オーストラリアで開催された世界少年野球大会に出場を果たした。
 ここからは、そんな世界少年野球大会について語っていただき、海外のチームの印象や大会から得たものについてお話を伺った。

「チームに迷惑をかけた」悔いの残る世界少年野球大会の決勝

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ティー打撃を行う荒井駿也(東村山中央ボーイズ)

―― ここからは世界少年野球大会について伺っていきたいと思います。まずチームメイトで印象に残った選手はいますか。

荒井 東海中央ボーイズの宮下隼輔が残っています。タイミングの取り方がすり足で、その時すり足って良いなと思いました。宮下が凄く打っていて、タイミングの捉え方などを見て自分も真似してみようと思い、すり足にしました。

―― 練習グラウンドが近くの武蔵狭山ボーイズの永井龍樹選手も代表に選ばれましたが、何か話したりしましたか。

荒井 永井龍樹とは小学校6年生の時に、埼玉西武ライオンズジュニアでも一緒でした。結構仲も良い方だったので、ずっと一緒にいて色んな話をしました。
 先発するときは声をかけてくれたり、お互い刺激し合って頑張ろうと話をしました。

―― 背番号1も背負い、実質エースのような働きをしたと思いますが。

荒井 初戦は良かったのですが、決勝は自分のせいで負けたと言ってもいい試合だったので。チームに迷惑をかけてしまいましたね。

―― 海外の選手と対戦してどんな印象を持ちましたか?

荒井 アメリカ系の選手は、初球からどんどん振ってきてて、変化球が弱いと分かっていたので、変化球を中心に投げて日本よりいいピッチングが出来ました。
 コーチからも、外国の選手はストレートより変化球で勝負した方がいいと聞いていたので、コーチの言う通りにピッチングしたら良い結果が出ました。

―― 決勝で対戦した韓国はどんな印象を持ちましたか?

荒井 戦い方が日本と似ていましたね。アメリカ系の選手はブンブン振ってくるのですが、アジア系の国は戦略があって、バントやケースに合わせたバッティングがあって戦いにくかったですね。

―― なるほど!今度は逆に、課題になった部分はありますか?

荒井 追い込んでからのボール球が多かったなと思います。決勝の韓国戦では、せっかくリズム良く追い込んだのに自分でリズムを悪くして、初回に4点取られてチームに迷惑をかけてしましました。まだ自分の力は通用しないと感じました。

[page_break:「東京六大学を目指したい」強豪校からの誘いも一般受験を目指す]

 決勝では悔しいマウンドとなったが、世界大会という大きな経験を得たした荒井選手。この経験を大きな手土産に、荒井選手は来年から高校野球の世界に飛び込む。
 ここからは高校野球に向けての意気込みや、理想とする選手像、そして野球選手としての最終的な目標について語っていただいた。

「東京六大学を目指したい」強豪校からの誘いも一般受験を目指す

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ガッツポーズを見せる荒井駿也(東村山中央ボーイズ)

―― ここからは高校野球に向けてのことを伺いたいと思います。まず、この夏の甲子園はご覧になりましたか?

荒井 見ました。大阪桐蔭金足農の決勝が一番印象に残っています。吉田輝星投手対藤原恭大根尾昂選手の戦いが凄く印象に残っていますね。

―― 目標にしたい選手や参考にしたい選手はいましたか?

荒井  バッティングでは藤原恭大選手です。レフト方向にも本塁打を打っていたので、引っ張るだけでなく逆方向に打てる打者は良いなと思いました。
 また、ピッチャーだと吉田輝星選手ですね。スピードだけでなく球の回転やキレが凄く良かったので、ピッチャーはスピードだけでなくノビも大事なので、その面ではすごく参考になりました。

―― 甲子園の後に行われたU-18アジア選手権もご覧になりましたか?

荒井  見ました。最後の試合(中国戦)なのですが、根尾選手のピッチングが印象に残っています。やっぱり150キロを出すところは凄いなと思いました。

―― 強豪校からの誘いもあった中で、一般受験を考えていると伺いましたが。

荒井  そうですね。誘いはありましたが一般で行きたいです。
 勉強も頑張って、将来的には東京六大学を目指したいです。兄が立教大学に行っているので見に行ったりするのですが、東京六大学以外の大学とは違っていて、六大学でやってみたいなと思いました。

―― 松岡監督からも文武両道で頑張っていると伺いました。文武両道と言えば根尾昂選手も大きな注目を集めています。やはり意識するところはありますか?

荒井 そうですね。やっぱりそういう先輩がいるので、やっぱり文武両道で頑張っていきたいなと思っています。

―― やっぱりそうですよね!それでは最後の質問ですが、高校野球ではどんな選手になりたいか意気込みをお願い致します。

荒井 自分の持ち味はピッチャーとしてもバッターとしてどちらもいいところだと思います。高校でも1年から活躍して、バッターでもピッチャーでも有名になり、最終的には二刀流で頑張りたいと思います。

「東京六大学経由でプロ入りを目指す!」文武両道を地で行く秀才型サウスポー・荒井駿也(東村山中央ボーイズ) | 高校野球ドットコム
取材後記
 強豪校からの誘いもある中で、一般受験を目指しているという荒井選手。言葉の一言一言にも聡明さを感じさせ、振る舞いや出で立ちも中学生とは思えないようなものを感じさせた。「文武両道」に「二刀流」という、近年のスター像を彷彿させる荒井選手のポテンシャルが今から楽しみでならない。

文=栗崎 祐太朗

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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