野球は最後までわからない、悔し涙と嬉し涙を流した再試合
野球は最後までわからない、悔し涙と嬉し涙を流した再試合
第99回全国高等学校野球選手権地方大会。昨日(10日)は、22大会で192試合が行われました。茨城では5時間を超える熱戦がありました。
今日(11日)は秋田大会が開幕。千葉大会は開会式のみが行われ、24大会で188試合が予定されています。
さて昨日は大阪大会1回戦、前日の9日に5回で雷雨ノーゲームになった島本vs淀商を見てきました。
昨日(10日)の再試合
島本
002 000 200 000 01 =5
100 101 001 000 02x =6
淀商
(延長14回サヨナラ)
バッテリー
島本:石見、宮下-瀬崎
淀商:渡辺-伊藤
ランニングスコアを見てもわかるように、2日間の計19イニングの激闘でした。
勝った淀商は、前日にエースの下村修也投手が5回を投げていたこともあり、木野大輔監督は背番号3の左腕・渡辺大成主将にマウンドを託しました。途中、熱中症気味に足が痙攣するアクシデントもありましたが、202球を投げ切りました。
延長14回表に1アウトから島本の1番・玉岡幸輝主将にライトスタンドに本塁打を浴び、マウンドで崩れ落ちて涙を流した渡辺投手。裏の攻撃がまだ残っている中で泣くのは早いと感じましたが、木野監督は「張りつめていたものがあったのだと思います」とかばいます。涙を流しながらも1点で踏みとどまったことが、裏の2点に繋がったのですが、勝負を決めたのも渡辺選手のバットでした。2アウト満塁フルカウントからライトオーバーの逆転サヨナラ打。悔し涙と嬉し涙を両方流しながら、大きくガッツポーズしました。
試合後は両足が痙攣してしまい、座って取材に応えてくれた渡辺投手。野球は最少失点で踏ん張れば、最後までわからないということをあらためて感じたようでした。
選手14人、マネージャー8人の計22人で「チームは家族」がモットーだそうです。2回戦は16日(日)に箕面東との“3試合目”に臨みます。
(文:松倉雄太)