試合レポート

静岡vs至学館

2016.10.31

2年ぶりの東海制覇

静岡vs至学館 | 高校野球ドットコム

バッテリーが抱き合う

 12安打と打線が好調の静岡静岡が2年ぶりの東海大会優勝を果たした。
「選手が落ち着いてプレーしてくれた。逞しく成長していると思う」と讃えた栗林 俊輔監督。地元の草薙球場開催で成し遂げた東海制覇に、選手たちもマウンドで輪になって喜んだ。

 2回に至学館の守りのミスで先制した静岡静岡。4回にも相手のフィルダースチョイスで追加点を挙げると、1番・大石 哲平(2年)と2番・村松 開人(2年)の連続タイムリーでリードを広げた。

 先発は、今大会初登板の背番号10・竹内 奎人(2年)。「能力の高い投手。出番が少なかったが、どこかで使いたいと思っていた」と決勝のマウンドを託した。その竹内は1回に一死から四球を与え、すぐにエースの池谷 蒼大(2年)が準備するなど立ち上がりの不安をのぞかせたが、至学館の3番・鎌倉 裕人(2年)をダブルプレーに打ち取り、大きなガッツポーズを見せた。結局6回までノーヒットピッチング。7回に初安打を浴びた後にピンチを背負い、エースの池谷にマウンドを譲ったが、指揮官の期待に応えるナイスピッチングだった。「ノーヒットだったのは気づいていたが、意識しないようにして投げました。バックが守ってくれたおかげです」と喜んだ竹内。9回の守りではベンチの最前列でメガホンを持ち、チームメートを盛り上げるムードメーカーぶりを見せていた。

 後を引き継いだエース・池谷はワイルドピッチで1点を失うが、今大会3試合を完投してきた自信を胸に至学館打線を1安打に抑えた。「竹内が良いピッチングをしていた。でも、正直最後のマウンドには自分が立ちたい気持ちがありました」とはにかんだ池谷。高校入学後に疲労性の腰痛を発症し、投げられない時期が長かったが、「自分達の代になったときに投げられるようになれば良いと監督から言われてました」と我慢して、今秋に初のベンチ入りを掴んだ。

 池谷、竹内の二枚看板になりつつある静岡静岡。「2年前のチームでできなかった神宮大会1勝」と選手たちは次の目標を話す。その神宮大会では初戦で東京大会優勝校(11月3日決勝)と対戦することが決まっている。日大三早稲田実業はともに強打者が多いチーム。「どちらが来ても対戦が楽しみ」と池谷は神宮のマウンドに胸を躍らせていた。

 一方、準優勝に終わった至学館。麻王 義之監督は、「左投手(池谷)がくると思って準備した。私の読み違いだった」。打線を左投手用に組み替えたが、静岡静岡は右の竹内を立ててきた。結果的には戦略が失敗した形だ。
ただ、12安打浴びながら、タイムリーは3本だけ。守りのミスがなければ、もう少し失点を少なくできた展開で、川口 龍一(2年)と新美 涼介(2年)の二枚看板は良く投げた印象だ。

 準決勝の中京大中京戦では2点をリードされた9回二死走者なしから逆転サヨナラ勝ち。さらに愛知大会では愛工大名電東邦、享栄の3校をいずれもサヨナラ勝ちで破っている。いわゆる『愛知私学4強を』全てサヨナラで破った粘り強さが持ち味。来年、どんなチームに成長しているかが楽しみである。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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