侍ジャパンU-18代表vsインドネシア代表
二次リーグ進出決定後の試合をどう戦うか?
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先発・藤嶋健人(東邦)
圧倒的な大差で試合がついた一戦。すでに二次リーグ進出が決定している日本代表にとっては使える選手を増やすために大事な試合となる。
その中で好投を見せたのは藤嶋健人(東邦)。常時130キロ~135キロの直球、スライダー、カーブをテンポよく投げ分けて打たせて取る投球。インドネシア代表は藤嶋の速球に対応ができていなかった。
そして打線は初回から爆発というよりもインドネシア守備陣の拙守が相次ぎ、地得点を重ねた形だ。力の差はかなりあり、逆にやりにくさを感じる試合だ。ただそれでも日本代表は、手を抜くことなく攻撃ができていた。それは大藤敏行コーチのアドバイスも大きい。
この試合で本塁打を放った入江大生(作新学院)がいう。
「強いチームは気を抜いた試合がないとアドバイスをもらって、自分は試合前は少し気が抜けていたんですけど、大藤さんのアドバイスでハット気持ちを入れ換えることができました」
それもあったのだろう。何と35点を入れての猛攻であった。
この日は今まで出場がなかった主将の小池航貴(木更津総合)が5安打打ったりと今まで出ていなかった選手が結果を出すことができたのは良かったといえるだろう。小池の活躍に小枝守監督は、
「私がなぜ小池を評価しているのは、目立たない選手だけど、いつでもいぶし銀の働きをするというか、ポイントとなる場面をしっかりと理解してプレーできているということです。今日は出たいか?と聞くと 出たいです!といって、起用させました。やっぱり良い働きを見せていたと思います」と語った。壮行試合でもレベルの高い大学生相手に安打を打っている当たり、抜け目がない選手。スーパーラウンドではキーマンになるかもしれない。
スーパーラウンドではBグループ2位の中国と対戦。とても組織力のあるチームで、簡単には点を取れないチームであり、接戦になるかもしれない。
敗れたインドネシアは、16歳前後の選手が多い。オール高校3年生の日本チームとやれば、戦力差は大きかった。それでも懸命に走ったり、プレーしたりとひた向きさが光った。2年後のアジア大会では、国が力を入れて出てくることを期待したい。
(文=河嶋宗一)
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