朝の果物は「金」!バランス取れた食事で、一日のスタートダッシュでライバルに勝て!
朝の果物は「金」なり!
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果物は手軽に準備ができて、効果が高い
新年度が始まり、それぞれに新しい学年で高校野球生活をスタートさせていることと思います。授業がある平日は朝練を始めるチームもあるのではないでしょうか。
高校生は野球だけではなく勉強ももちろん学校生活においても常に元気よく活動したいもの。そのためにも一日の活力となる朝ごはんは重要です。身体を大きくするためにも、エネルギー源を確保するためにも、必要な栄養素をバランスよくとるようにしていきましょう。特に手軽に準備できて、効果が高いと考えられているのは、朝食に果物をとることです。
果物やハチミツに多く含まれる糖質である果糖は、他の糖質(砂糖、でんぷんなど)に比べて消化吸収がスムーズであり、エネルギー源としてすぐに活用することができます。試合前にバナナを食べるのも同じような理由ですね。人は食べ物を食べるという行為そのものに多くのエネルギーを使うのですが、果物に含まれる食物酵素は、身体に必要な体内酵素が消耗されることを防ぐ効果もあるといわれています。さらに、果物は非常に多くの水分やビタミン、ミネラルを含むため、腸内環境を整えることにも役立ちます。朝に果物をとり、学校に出かけるまでの時間に余裕をもたせることでスムーズな排泄にもつながります。特に脳にとってはほとんどのエネルギー源を糖質に頼っているため、糖分が足りない状態では思考能力や集中力が不足し、「頭がボーッとしてしまう」といったことになってしまうのです。
ヨーロッパには「朝の果物は金、昼は銀、夜は銅」ということわざがあるというくらい、朝に果物をとることは身体にとってよいことだという言い伝えがあります。これから身体を動かすという朝、活発に活動している日中であれば、果物に含まれる果糖をエネルギー源としてすぐに使われますが、身体を休める時間帯である夜に果物を食べると、果糖を代謝しきれずにエネルギー源を体脂肪として蓄積する傾向が強くなるとのこと。バランスの取れた朝食で一日のスタートダッシュをかけるためにも、ぜひ果物を準備して食べるようにしてみましょう。
文:西村 典子
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