Column

県立大野高等学校(福井)

2016.02.21

 越前の小京都と呼ばれる風情ある城下町、福井県大野市にある福井大野高校は、県立の男女共学校。広々としたグラウンドに、体育館が2つに屋内トレーニング場も完備と、充実した施設を誇ります。それもそのはず、大野市は福井県でも有数の豪雪地帯で、春休みの時期まで雪が残るといいます。そんな土地柄もあってか、アルペンスキー部やクロスカントリースキー部が活躍しています。

 野球部は、2度の甲子園出場経験を持ちます。中日ドラゴンズなどで活躍した正津 英志さんが第72回全国高等学校野球選手権大会に出場しています。
敦賀気比福井工大福井…今、最もアツいと行っても過言ではない福井県で、県立高校の雄として戦いを繰り広げている福井大野野球部。現2年生が1年生の時には1年生大会で決勝に進出。福井工大福井8対9の激戦を繰り広げました。昨秋はその福井工大福井準々決勝で敗れ、再び悔しい思いを味わうことに。笑顔で野球を楽しめるよう、悔いを残さないように。雪解けの春に、そして一生に一度の夏に挑むためトレーニングを積みます。

チーム基本情報を紹介!

■福井大野高校の木下 宏海君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生が19人、2年生が13人です。

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 県内でもナンバーワン規模のグランド面積なので、普段から試合ができる広さの環境で練習ができます。25メートル×40メートルの野球部専用室内練習場もあります。

豪雪地帯ですから、室内練習場はありがたいですね。

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[page_break:今年のチームについて]

今年のチームについて

亀山ダッシュ(県立大野高等学校)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

「1年秋から公式戦主戦で投げている経験豊富な投手陣」「強固な結束力」「意表を突く機動力」があげられます。

Q. 聞くだけで強いチームのにおいがします…!このオフシーズンのチームとしての目標を教えてください。

 技術面、体力面だけでなく人間としても成長します。

Q. オフシーズンの名物練習はありますか?

 学校近くの大野城の亀山階段ダッシュです。これは約110段の階段を16秒以内に10本走るものです。タイムをきれなければ更に100段上にダッシュするんです。

Q. え、それって物凄くキツいんじゃないですか!?

 10本終わると足がパンパンです。このメニューを告げられるとゾッとしますね…。

Q. そういった練習を乗り越えて、春夏はどんな目標を抱いていますか?

 春は地元福井で開催の北信越大会があります。地元開催での春の北信越大会は、前回平成24年、前々回の平成18年と2回連続で出場しているので、3回連続を目指します。
夏の大会は、私立の壁を破る!

秋の大会を振り返って

木下宏海主将(県立大野高等学校)

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 1年生大会決勝で延長の末破れ、また、今春の選抜甲子園大会に出場する福井工大福井秋の大会準々決勝の相手だったんです。中盤まではもつれたのですが、1つのミスからバタバタと崩れ、敗れました。最後まで諦めない心と、今度こそ私立の壁を越すという目標ができました。

Q. 福井の私学の壁はまた群を抜いて高いですよね。諦めない心といえば、福井大会1回戦では最終回に同点に追いつかれたものの、見事逆転サヨナラ勝ちを収めました。そのときのベンチの雰囲気はどうでしたか?

 練習試合でも勝っていた相手だったし、同点で負けていたわけでなかったので、冷静で落ち着いていました。

Q. さすが経験豊富。肝が据わっていますね。大会をふまえて、新たに練習メニューに追加した事や、やってみたい練習メニューはありますか?

 ヒット無しでも点数を取れるための確率を上げる走塁練習を強化したいです。とにかく相手が嫌がる打撃を目指したいですね。

Q. ではチームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください。

 下山 哲人角屋 雄斗です。下山は一昨年の秋からの公式戦の経験を生かした冷静なピッチング、バッティングを見せてくれました。
角屋はここぞという所での1本が出ました。

Q. 続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。

 小田 崚太今保 了介の2人ですね。小田は秋の大会では調子が悪くて打順を7番に落としていたのですが、春は本来の4番としての活躍を見せてくれるに違いないと信じています。今保はチーム1の努力家で、春にはレギュラーの座を勝ち取ってチームに貢献して欲しいです。

Q. さて、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?

 精神面、体力面、生活面をもっと濃いものにしていきたいです。

 木下主将、ありがとうございました!

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、福井大野の下山 哲人君、小田 崚太君にお話を伺います!

下山哲人君(県立大野高等学校)

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

下山 哲人(以下「下山」):負けたら終わりの中で戦う姿勢に感動できるところです。あと球場の雰囲気がとても好きです。

小田 崚太(以下「小田」):人間関係が深く、他の競技にはないものがあるところです。

Q. ではこの冬はどんな風に過ごしていきたいですか?

下山:チームを引っ張るという自覚を持って、今まで以上に自分を追い込み、質の高い練習をしていきたいです。
小田:土台となる下半身を鍛え、速い球にも負けない体を作りたいです。

Q. 2人ともチームの大事な戦力ですからね。野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください。

小田崚太君(県立大野高等学校)

下山:「努力なくして栄光無し」
小田:「本気の失敗には価値がある」

Q. 最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします。

下山:投打でチームに貢献できる、ピンチ、チャンスに強い選手になりたいです。強豪の打線を抑え込むための「心・技・体」を持つ。そして、一生で一度の3年夏に悔いの残らないよう努力し、日々進化していきたいです!
小田:「不動」と呼ばれるチャンスに強い4番打者になります!

2人の、そしてチームの本気が伝わってきますね。下山君、小田君、ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

中川 秀樹監督に質問!

Q. 今年のチームは、どんなテーマを持って作り上げてきたのでしょうか。

 今年のチームは1年生大会でも県内の強豪校に勝ち、決勝では延長福井工大福井に敗れはしたが準優勝した経験があるチームです。
2年投手陣2人は前チームからの柱でもあり、県外の強豪校相手にも経験を積ませてきました。そういうこともあり、投手陣はある程度計算ができたので、新チームが始まってからは守り勝つ野球をモットーに守備を中心に鍛えてきたんです。しかし、秋の大会は一つのミスから投手陣も崩れていった。ミスゼロとはなかなか行かないと思うので、野手陣にはミスを続けない、ミスした後のプレー、声かけを大事にして欲しいんです。

Q. 確かに、ミスは続けないことが大事ですね。

 ですから秋からは、お互いに良い事を大きな声で言い合う、小さな事でもお互いに声を掛け合う、お互いに檄をとばし合うという事をテーマに練習しています。
また、走塁に関してスライディング、ベースを回る時のコーナーリング、リード、盗塁など様々な走塁に関する考え方・仕方の意識改革を行い、ほぼ1ヶ月毎日2時間は走塁練習をしてきました。大野市は福井県の中でも豪雪地帯で、例年グランドの雪が完全に消え練習できるのが3月の春休みに入ってからなのですが、秋の大会以降取り組んできた成果を早く見てみたいと心待ちにしています。

Q. 最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手達へ、一言お願いします!

 練習してきたことを信じ、仲間を信じ、最後まで笑顔で自信を持って試合に臨んで欲しい。そのためにも、練習で自分を追い込み、他の選手にも檄をとばし、チーム一丸となってこれからも頑張っていってください。最後の夏の大会は笑顔で野球を楽しむ姿を期待しています!

 中川先生、ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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