県立滑川高等学校(富山)
富山県滑川市に所在する富山滑川(なめりかわ)高等学校は、1913年に滑川町立滑川実科高等女学校として創立し、100年を越える歴史と伝統を築いています。部活動も意欲的に取り組まれ、ソフトボール部、レスリング部、ウエイトリフティング部を始めとする複数の部活が全国レベルを誇っています。
そんな中、野球部も第83回全国高校野球選手権大会への出場や、2014年に千葉ロッテに入団し2桁勝利を果たし新人王を獲得した千葉ロッテマリーンズの石川 歩選手や、2007年に読売ジャイアンツ入りを果たした竹嶋 祐貴選手などプロ野球界へ選手も送りこんでいます。
先輩の活躍に負けじと活動する現・富山滑川の選手たちは、昨年秋の富山県大会でベスト4入りを果たすなど、近年の活躍も目立ちます。春、夏を見据えて明確な目標を持ち練習に励む選手たちに意気込みを伺いました!
チーム基本情報を紹介!
■富山滑川高校の石山 慧悟君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生26人、2年生17人の合計43人で、うち1学年1人ずつ女子マネージャーがいます。
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
グラウンドはソフトボール部と共有して使用しているのですが、練習する上で支障がない広さです。屋根付きブルペンと野球部専用の屋内練習場があります。
屋根付きブルペンと野球部専用の室内練習場があるんですね!
[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて
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石山 慧悟主将(県立滑川高等学校)
Q. まず、今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「粘り強さ」「ムードメーカーが多い」「小さな巨人が多い」の3つです。
Q. 「小さな巨人が多い」というのは、とても気になります…。では、このオフシーズンでのチームの目標は何ですか?
「体を大きくすること」と「個人の課題を克服すること」の2つを目標に取り組んでいます。
Q. 基礎を作ってそれぞれがレベルアップをすることは大切ですよね。オフシーズンの練習で『自分たちのチームならでは』の名物練習や、これは本当にキツイ!というメニューがあれば教えてください。
トレーニングコーチを招いて年2回実施しているトレーニング合宿が、とにかくキツイです。普段の練習でも、このトレーニングを行っているのですが、合宿は格別キツイんですよ。
Q. トレーニング合宿の厳しさを垣間見た気がします。それでは、厳しい練習を乗り越えた先の春夏の目標を教えてください。
春は北信越大会に出場、夏は甲子園出場を目標にしています!
秋の大会を振り返って
Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?
高いレベルのチームに勝つためには、一人ひとりの意識を変えて練習をしなければならないことを痛感したのと、個々が意識を変えなければ甲子園は見えてこないと実感させられた大会でした。
Q. 県大会、北信越大会で対戦した高校の中で、もう一度対戦したい高校はありますか?
日本文理(新潟県)と対戦したいです。1回戦で対戦し、敗戦したんです。同じチームには2度負けたくないですね。
Q. では秋の大会を踏まえて、この冬に強化したい点、取り組みたい練習メニューがあれば教えてください。
他のチームと比べ体が細く小さいので、体を大きくしたいですね。あとは「投手陣の強化」「スイングスピードを上げて、飛距離を伸ばす」「チームワークを高める」この3つを強化したいです。
Q. 明確な課題が見えているのは素晴らしいですね!次に、秋に活躍した選手を教えてください。
大西 諒太朗、島津 颯太、長屋 聡一郎の3人です。大西と島津は、チャンスで結果を残してくれましたし、特にバッティングでチームを救ってくれましたね。長屋は、テンポの良いピッチングでチームに良いリズムを作ってくれたのが大きかったです。
Q. 続いてチームの中で、この春キーマンになってくれるであろう選手を教えてください。
秋、活躍をした大西 諒太朗、島津 颯太、長屋 聡一郎の3名に、今崎 和樹、米屋 亮治の2名を加えたこの5名です。今崎、長屋は試合をスムーズに運んでくれるピッチングに期待しています。大西は常に得点に絡んでほしいですし、島津と米屋はチャンスでの1本を確実に打ってほしいです。
ありがとうございます!5人の選手に注目していきたいと思います。
Q. では最後に、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては初めてのオフシーズンですが、春に向けての意気込みを教えてください。
2年生は全員が「ベンチ入りする」という気持ちを持って取り組み、1年生は2年生に負けじと競争心を持って取り組み、チーム全体のレベルアップを図りたいと思います。
ここからは、富山滑川の大西 諒太朗君と浜松 海斗君の副キャプテン2人にお話を伺います!
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大西 諒太朗選手(県立滑川高等学校)
Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?
大西 諒太朗(以下「大西」):野球って1人だけが上手でも勝てないですよね。だからチーム全体で戦うところと、試合をやってみないと勝敗が分からないところが好きですね。
浜松 海斗(以下「浜松」):技術力が高いチームが勝つとは限らないところが良いです。また周囲から応援され、注目されるから好きです。
Q. シーズンが始まるまでもう少しですが、どんな冬にしていきたいですか?
大西:自分の課題を取り組み、さらに上のレベルへ成長できるように取り組みたいと思います。
浜松:夏に向けて戦える身体を作りたいです。部員全体のレベルアップを図れればと思います。
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浜松 海斗選手(県立滑川高等学校)
Q. 春の活躍が楽しみですね!そんなお2人の野球をする上でモットーにしている、好きな言葉があれば教えてください。
大西:「好きこそものの上手なれ」です。
浜松:「初心」です。
Q. それでは最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします。
大西:どんな投手からも打ち返すことのできる選手になります!
浜松:140キロ台のボールでも打ち返せるようになりたいです。全国の舞台でも対等に戦える身体を作りをし、ホームランを打てる選手になります!
大西君、浜松君、熱い思いを聞かせていただき、ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み
■指導者の方に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってからどんなテーマをもってチームを作り上げてきましたか?
「チームワーク」と「ひとりひとりの役割をしっかり果たす」ように、選手に伝えてきました。秋の大会を通じて、雰囲気の良いチームへと成長してくれたと思います。選手たちは、レベルの高いチームに勝てるように、日々練習に励んでいます。
Q. 最後に厳しい冬のトレーニングを送る選手たちへ一言お願いします。
冬の練習を頑張ることで春先に成長した自分になれると思うので、頑張ってほしいですね。
富山滑川高校野球部のみなさま、お話を聞かせていただきましてありがとうございました!