延岡学園vs富島
最終回までもつれる熱闘！延岡学園がサヨナラ辛勝。
4番キャッチャー木村(富島）
2013年4月に赴任した濵田登監督(元宮崎商監督：2008年夏の甲子園出場)が、部員集めから始まった富島は、入学時から濵田監督に高校野球の「いろは」を学ぶ1・2年生チームになっている。
初戦の2回戦では、高鍋農業を13対3の6回コールド下し、濵田監督赴任後、公式戦初勝利！学校としては6年ぶりの公式戦勝利を飾った。
そして、ベスト8進出をかけた3回戦は、先発メンバー6人が一年生で、重本浩司監督(2013年夏の甲子園準優勝)率いる延岡学園に、胸をかりるかたちで挑んだ。
しかし、ふたを開けてみれば互角の戦い。
しかも、先制したのは富島だった。初回二死から富島3番木下がヒットで出塁し、二盗に成功。二死二塁から4番木村が左前適時打を放ち1対0。富島ベンチ・スタンドだけではなく、バックネット裏の一般観客までが一気に沸いた。
対する延岡学園は、1回裏一死一二塁のチャンスで4番・5番が凡退。2回に敵失から1点をもらって同点になったものの、3回無死一三塁のチャンス、5回二死一三塁のチャンスを生かせず。
5回終わって1対1。
4番野﨑(延岡学園）
富島は、黒木彰・木村の1年生バッテリーが巧みな投球術をみせると、野手がファインプレーで守りきる上々の出来。
すると、6回表二死三塁から、富島7番日髙が均衡を破る左前適時打を放ち再びリード！同回裏の一死二塁・二死三塁のピンチもしのいだ。
このまま富島が勝つか？
だが、延岡学園は黙っていなかった。7回裏一死から3番岡田が二塁打で出塁すると、4番野﨑（3回裏から出場）が会心の一打を放ち同点に追いつき、続く5番和田が中前適時打で勝ち越した。ここは流石の延岡学園打線。
やはり延岡学園が勝つか？
最終回。富島は諦めなかった。先頭の9番代打疋田が内野安打で出塁すると、二死一三塁で4番木村が2本目となる左前適時打を放ち3対3。土壇場で追いついた。
同回裏を抑えて延長へ持ち込みたい富島だったが、延岡学園二死満塁から7番吉岡が打ち損じたボテボテのピッチャーゴロが内野安打になりサヨナラ負けを喫した。
8強入りを果たした延岡学園は、5日10：00～打撃好調の都城東と激突する。
（写真・文＝三角 竜之）
