試合レポート

柏の葉vs市立銚子

2014.07.12

柏の葉、市立銚子を下し、6年ぶりの夏の大会勝利!

 千葉県野球場の第3試合は1979年に甲子園出場している伝統校・市立銚子と創部2007年と若いチームである柏の葉との一戦だ。

 先制したのは市立銚子。二死三塁から3番卯月 拓夢(2年)が右前適時打を放ち、1点を先制。

 だがその裏、一死一、二塁から佐藤 広基(3年)が適時打を放ち、柏の葉がすぐに同点に追いつく。
さらに柏の葉は4回裏には二死二、三塁から7番長谷川 智将(3年)の2点適時打で勝ち越しに成功。そして5回裏には一死から1番佐藤の安打、2番余田 雅人(2年)の中前安打で、一死一、三塁として、余田は盗塁で一死二、三塁。3番宮坂 直輝(3年)が三塁手強襲の安打。外野へ抜ける間に二者生還し、5対1とさらに点差を広げる。

 投げては主将でエースの田中 彬(3年)が力投。左腕から投げ込む直球は常時120キロ前後だが、しっかりと腕が振れる投手なので、打者の手元まで勢いが落ちず、打者の懐へ投げ込める制球力の高さとハートの強さがある。田中は市立銚子の各打者を打ち取り、スコアボードに0を積み上げていく。7回表に二死二塁から2番大久保 直弥(3年)に適時二塁打を浴びるが、後続を打ち取り最小失点に切り抜ける。

 そして9回表、三者凡退に打ち取り、試合終了。柏の葉が夏では実に2008年以来の公式戦勝利を決めた。
6年ぶりの勝利に、選手は大きくガッツポーズしたり、選手同士で、ハグするなど喜びを分かち合っていた。

 どんなチームでも夏の1勝というのは大きな喜び。柏の葉は6年間も遠ざかっていた。そして今年のチームは公式戦での勝利はまだなかった。それだけに喜びもひとしおだろう。

 次の相手は佐倉西佐倉西に勝利すると、創部以来初の3回戦進出、夏2勝になる。
柏の葉野球部の新たな歴史を築くためには、負けられない一戦だ。

(文=河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.28

春の福岡地区を制した沖学園(福岡)、勝利のカギは異例の「決勝直前沖縄合宿」だった

2024.05.28

【大分】佐伯鶴城は4戦3勝、杵築は4戦で1勝<強化試合>

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】川内商工が2試合連続逆転サヨナラ勝ち!雨のため2試合が継続試合

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】錦江湾が1点差勝利!出水工の追い上げ、あと1点及ばず

2024.05.28

【北海道】北海が逆転勝利、27連勝で4季連続V達成<春季全道大会>

2024.05.25

【関東】白鷗大足利が初、逆転サヨナラの常総学院は15年ぶり決勝<春季地区大会>

2024.05.25

【熊本】九州学院、熊本工が決勝へ<NHK旗>

2024.05.25

首都2部優勝の武蔵大の新入生に浦和学院の大型左腕、左の強打者、昌平の主軸打者など埼玉の強豪校の逸材が入部!

2024.05.25

【岩手】盛岡大附がサヨナラ、花巻東がコールドで決勝進出、東北大会出場へ<春季大会>

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商