高松北vs小豆島
小豆島、「あと1本」に泣く! 高松北がベスト4に進出
高松北が塹江敦哉(2年)、横井翔太(2年)の投手リレーで完封勝ち。準決勝の丸亀戦へ駒を進めた。
高松北は回表。先頭の松岡昌汰(3年)が出塁すると、3番・丸井大和の左越二塁打などで2点を先制。3回表にも丸井がソロ本塁打を放ちリードを広げると、7回表にはスクイズでダメ押しの1点を追加し、試合を決めた。
小豆島は、調子の上がらない高松北の先発・塹江から四球を選び、再三にわたってチャンスをつくるもあと一本が出ず、力負け。2回と4回の内野ゴロ併殺と、6回の重盗失敗が響いた。
(ピックアップコラム)好投手の影で。「あと1本」を必死で食い止めた、高松北の正捕手・山本浩登の見事な仕事
今大会、屈指の好投手。高松北の本格派左腕、塹江が制球に苦しみながらも先発の役割を果たし、夏の大会では2000年以来となるベスト4進出に貢献した。
8回を投げて被安打3ながら、与えた四死球は8つと乱調。そのうち先頭打者を歩かせたイニングは4つを数えた。
普通なら自滅してもおかしくないケースだが、捕手・山本浩登(3年)が再三にわたってマウンドへ駆け寄り、投球の間合いを絶妙にコントロール。また、制球の定まらないストレートをあえて控えず、要所でスライダーを駆使するなど、小豆島打線の裏をかくリードも交えて塹江をサポート。適時打を許さないピッチングを引き出し、エースの仕事をまっとうさせた。
終わってみれば、ヒット以外に外野へ運ばれたケースはわずかに1本だけ。2つの併殺をはじめ、内野ゴロと内野フライの山を築いた。
(文=和田 雅幸)