飯塚vs東筑
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弟がリベンジ果たし準決勝へ
第127回九州地区高校野球福岡北部大会の準決勝と同一カードが実現した。絶対エース・猿渡眞之を擁する飯塚が有利との予想をくつがえし、東筑が勝利をして準優勝をとげた秋の大会。(以下のランニングスコア参照。優勝は、九州国際大付)
第127回九州地区高校野球福岡大会 準決勝 北九州市民球場(2010年9月26日)
飯塚 110 000 000=2 安打10 失策1
東筑 010 011 00x=3 安打8 失策0
そして、この1年生大会で、先日先輩達が秋の大会で敗れた東筑との試合が決まった。
九州国際大付が、九州大会出場にてこの一年生大会を棄権したため、事実上の決勝戦ともいえるべき試合。先の試合を思い出させるような、飯塚が先制し、東筑が食い下がるという白熱した試合が繰り広げられた。
名門・東筑の1番に座るのは、選手権県予選にて、一年生で唯一レギュラーをはった三原雄弥。俊足、巧打のスイッチヒッターが、初回にその才能を見せつけた。
飯塚の左腕・吉村晃郎から、レフト前に運ぶと、けん制にはさまれたと見せかけ、ディレードスチールで2塁をおとしいれた。しかしながら、後続が続かず、無得点に終わった。
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その直後の飯塚、西俊彦の右中間2塁打をきっかけに、2点を先制した。3回にも、一番・北野貴昭のライトスタンドへの本塁打等で、着実に加点。東筑の右サイド・阿部文学のリズムも悪く、飯塚のコールド勝ちペースと思いきや、4回裏、この日4安打の奈須大貴の安打を足がかりに2点をかえし、次の5回にも3点追加し、ついに同点に追いついた。
そんないやな流れを、たち切ったのは、先制のきっかけを演出した西。6回から、マウンドへあがると、4回を1安打3三振で、無得点におさえた。打っても9回に、真ん中に入ったスライダーをレフト前にはこぶ、だめ押し打を放った。
兄貴分の悔しさをはらした1年生の弟たち。安打数は、飯塚11に対して、東筑9。失策は、飯塚も東筑も1。兄貴と同様の、試合運びだった。東筑を苦手とする飯塚は、九州国際大付には強い。その九州国際大付は、飯塚を苦手とし、東筑を組し易いとする。兄貴分、そして弟分も含め、しばらく三すくみの戦いが続く。
(文=PN トマス)